♪ 寝違えて木偶人形のごとき身をそろりそろりと妻下りゆく
昨日の夕方、パソコンを開いたらアクセス数が好きな数字の2と7が交互に並んで、もう少しで7桁揃うところだった。いつものように数字が揃う瞬間をねらっていたが、ちょっと目を離している間に過ぎてしてしまった。夕方6時半ごろはアクセス数が跳ね上がる時間帯らしく、あっという間だった。ま、どうでもいいんだけど・・。
数字と言えば、3日にとても気になる数字が発表された。昨年の出生数で、データがある1899年以降で最少。前年よりも2万9231人(3.5%)少ない、81万1604人だったという。出生率は1.30%で、6年連続の減少。国の推計より6年早い。少子化が加速しているというのだ。
朝日新聞
政府の将来推計で出生率を3種類で想定していて、シナリオ中位では21年に86.9万人、シナリオ低位では75.6万人としていて、実際の81.1万人は中間に位置する。シナリオ通常よりも6年も早いという結果になっている。
「合計特殊出生率」=1人の女性が生涯に産む見込みの子どもの数は、1.30で、前年より0.03ポイント下がった。人口を維持するのに必要な「出生率=2.06」はもちろん、政府が目標とする「希望出生率=1.8」にも大きく下回っている。
一方の死亡者数は、戦後最多で143万9809人で、出生数から死亡数を引いた「自然増減数」は、マイナス62万8205人で、過去最大の減少となっている。鳥取県の人口(約54万人)
コロナ禍の影響があるのは否めないにしても、減少傾向に歯止めがかかっていない。
日本の人口が1億人を切るのは49年と想定していたのが、それよりずっと早まるということ。
あの米・テスラCEOのイーロン・マスクが、「あたり前のことをいうようだが、出生率が死亡率を上回るような変化がないかぎり日本はいずれ存在しなくなるだろう。これは世界にとって大きな損失となろう」と言ったのは5月中旬。
国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の「日本の将来推計人口」(平成29年推計、出生中位・死亡中位)によれば、2033年には出生数が80万人を割り、'46年には70万人を割り込む。そして、'76年にはついに50万人割れとなる予想だそうだ。
まったく計算上ではそういう事になる。足元に火がついてやっと気づく。気づいたときはもう手遅れという、その現実が近ずきつつある。発表されたのは速報値で、それが確定するのは9月以降。過去の数値からして、その確定値は速報値よりも3万人ほど低い可能性が高いという。
なにもかも統計を甘く見積もって、施策を先延ばしにし、責任逃れの口実を作り上げるのが政府のやり方だ。もし今年、出生数が80万人を割ることになれば、政府の想定よりも11年も速いスピードで日本の少子化が進行していることになる(週刊現代)。
政府はようやく「こども家庭庁」を'23年4月に設置する予定だが、戦後のベビーブームのようなものはもうあり得ないし、たとえ改善の傾向が見られたとしても一度下がってしまったものを元へ戻すには相当な時間がかかる。
選挙対策が中心の政治が続く限り、行くところまで行く他はないんじゃないか。
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* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。