♪ 物欲はなくて知りたい欲ばかり持続可能な非消費目標
先日、何の石なのか知りたくて1つだけこっそり持ち帰ったこの石。何なのか分かる方、教えていただけませんか?
全部同じものです。真っ白でとても脆く、金槌で叩くと細かく砕けます。大きさは15㎝ほど、重さが1,650gあります。
こんな風に積み重ねてあったもので、表面がこすれて丸みが付いており粉っぽくなっていました。石灰岩とか硅石とかだろうと思って、確かめてみましたがどれも該当しないようなのです。石の知識が無いので、こういうごく初歩のことが分からない。
結晶のようなものがランダムに並んでいて、光沢を放っているところがあります。
画像検索 Google画像検索で調べると似たようなものがたくさん出てきますが、どれも違う様なのです。多分、石灰石だと思うのですが、透明の小さな結晶が集まって出来ているというようなことがどこにも書いてないのでハタと困ってしまった。
☆ ☆ ☆
伊吹山は、本山の上層部から滋賀県米原市側にかけて石灰岩層でできていて、石灰石は、通常10~100μmのカルサイト結晶の集まりですが、伊吹山の石灰石は、一般に微晶質、非晶質(結晶サイズが細かい)石灰石といわれている。それゆえ、焼成して生石灰(酸化カルシウム)にするのに適しているという記述を見つけた。
やっぱりそうだったのだ!
カルサイトとは「方解石」のことで、炭酸カルシウム (CaCO3)で出来ている。比重2.7。モース硬度3。六方晶系。
石灰岩の主成分鉱物で、鉱石として扱われる場合は「石灰石」、石材として扱われる場合は「大理石」と呼ばれる。変成岩である結晶質石灰岩では、方解石の細かな結晶が、再結晶して大きくなる。純粋なものは透明か白。不純物を含んで色のついているものもあり、美しいものは大理石として珍重される。特に無色透明な自形結晶のものは、氷州石(アイスランドスパー)と呼ばれる。
これと石灰石が同じものとはとても思えない。 カルサイトの名前は主成分のカルシウムの語源で石灰という意味も表すラテン語の「calcit」から来ている。劈開性を示す、もっとも有名な鉱物。ガラス光沢を持ち、カラーバリエーションが豊富なのが特徴的。水や塩により変質する場合がある。「方解石」は、3方向に完全な形で割れる結晶の性質からつけられている。割っても割ってもマッチ箱を斜めに押したような形になる。
劈開(へきかい)とは、結晶がある特定の結晶面で割れやすい性質をいい、劈開によってできる結晶面を劈開面、劈開面で結晶を割ることを劈開するという。 雲母や方解石、ダイヤモンドなど、強誘電体では硫酸グリシンや亜硝酸ナトリウムなどで劈開が見られる。
劈開が1方向だけにある場合には板状に、2方向であれば柱状に、3方向であれば6面体や柱状に、4方向であれば8面体状に劈開する。
☆
日本には300以上の石灰石鉱山が稼動。日本の石灰石の生産量は、アメリカについで世界第2位だそうです。有名な石灰岩地形として、秋吉台(山口県)、平尾台(福岡県)などカルスト地形や猊鼻渓(げいびけい:岩手県)、井倉峡(岡山県)などの渓谷地形が知られている。
日本の石灰石は、広い太平洋の海底火山の上にサンゴ礁が発達し堆積してできた生物起源のもので、これが、海洋プレートの移動によりプレート上の石灰岩層が大陸の縁にぶつかり、覆いかぶさる形で石灰山ができている。世界の石灰岩の多くは、大陸近くの浅い海底で堆積したため、大陸からの土砂の流入の影響を受けて品位が低く安定していないが、日本の石灰岩は、広い海洋の海底で堆積したため、世界で類を見ないほど、純度が高いといわれている。国内で100%自給可能な鉱物資源だそうだ。
石灰石の主成分は、炭酸カルシウム(タンカル)(CaCO3)で安定した鉱物。約900℃で分解し炭酸ガスを放出し、生石灰(酸化カルシウム:CaO)になる。
生石灰は非常に不安定な物質で、吸湿性が大きく、水を加えると発熱して水和反応を起こし消石灰(水酸化カルシウム:Ca(OH)2)になる。
石灰石を原料に「粉砕」「焼成」「水和」等の加工を加えることによって、それぞれ適した用途、使用方法が生まれるというわけだ。
多彩な用途
*コンクリート(セメント)の原料
*鉄鉱石の中から不純物を取り除く
*プラスチックやゴムの強度や剛性をアップさせたり燃えにくくする
*土壌のPH調整剤としての肥料
*塗料、ゴム、紙、建材、クレンザー、農薬、電気溶接棒、酸中和剤
*チョークや研磨剤として消しゴムや歯みがき粉、直接肌に触れる化粧品や入浴剤の原料
*栄養強化を目的として、牛や豚のエサ
*食品添加物:カルシウムの強化剤、膨張剤、改良剤、基礎剤の他にも酒の脱酸剤や飴の中和剤 |
山積みになっていたあれは、伊吹山産の石灰石だったのかもしれない。砂利や砕石と同じ場所にあったのは、そう高価なものではないという証だ。
書き出すと止まらなくなる。知ったかぶりをするつもりは無くて、書くことで頭に入れることが目的なんです。でもコピペしたところもあるので、多分そういうところは頭に残らないかもしれない。
| |
* ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。