♪ しずしずと天火明命(あめのほあかり)没みゆき言葉きかむと坂かけのぼる
午後4時半ごろ、ウォーキングを兼ねて図書館へ。いい具合に晴れて雲も少しあるようなので夕日がきれいだろう。以前よりも日没が早くなっている。それでその時間に合わせて出たつもりだったがちょっと心配になり、急な坂を走って上り、新知保育園うらの坂も走って上がった。
体が重く、最後はヨタヨタと息を切らして上りつくと、夕陽はすでに沈みかけていた。
急いで前の開けた場所へ移動。辛うじて夕焼け空の雰囲気は捉えることが出来た。朝日はすぐに明るくなってしまうとは違って、夕陽は沈んだ後もその名残をしばらく楽しませてくれる。
飛行機雲が一筋、西に向かって伸びている。上空は高度によって湿度が違うのか、方向を違えて短い飛行機雲がいくつか光っている。消えかかっているのもある。
乾燥しきっている時は軌跡を残さず、飛行機が飛んでいるのかどうかさえ分からない。晴れて少し雲があり適当な湿度がある時の夕焼けは、その時々に微妙な変化を見せてくれる。
直ぐ近くにある中電知多火力発電所からの送電線が真上を通っている。これはこれで壮観な眺めだ。
わずか2分ほどの夕焼け鑑賞。
16:45 こんなに早く陽が落ちてしまうとは思っていなかった。11月3日に来た時も17:07の時点で日は落ちてしまっていた。それには間に合うつもりでいたのは浅はかだった。もう5分、走らなければ10分早く出るべきだった。
前もってこれを調べておくべきだった。 「天火明命(あめのほあかり)」は太陽光や熱の神格化した日本神話に登場する神。天皇に繋る他の神と同様、稲に関係のあるものでもあり、太陽神・農業神として信仰されている。
何故に夕陽がこんなにも心を震わすのか。今日と明日が入れ替わるその節目の儀式。過去となりゆくすべてのものへの惜別と未知なる明日への憧憬として、青ではなく紅であることの意味。これがもし青い色で日が暮れるのだったらどうだろう。
ストレスや疲労した心を鎮静させてくれるのかもしれないが、明日の希望とか未知への憧れに向かっていくというようなイメージは、もう少し違ったものになるのかも知れない。
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