♪ もろもろが新陳代謝されてゆく十数年の猶予を思う
裏の旧堤防道路のちびっこ広場に植えてある5本のダイオウマツ並木。伸び放題になって、枯れ松葉が道路に降り積もっていた。茶色い松葉が道路の両側に積み重なっているのは如何にも見苦しい。
秋のクリーンキャンペーンの時にきれいにした掃除をしたのに、それ以降に降り積もったものが放置されてどんどん酷いことに。
先日、その松葉を作業服を着た(市の職員らしい)人が3人ほどでかたずけていた。その後も、落ちた葉を公園側にブローしたりしている。誰か文句を言いに行ったか、あるいは清掃の依頼があったのか。
12月2日になって、おやおや今度はユニック車を使って大胆な剪定作業。長い間放置されたままで如何にも伸びすぎているので、市が重い腰を上げて剪定する気になったのか。
翌日の朝。目の前の空地に息子と同じような真っ赤な車が停まった。てっきり嫁さんが来たのかと思って顔を出したら、そうじゃなかった。若い夫婦が1歳ほどの子どもを連れて降りてきた。なんか、ばつが悪くて、直ぐに引っ込んだ。
その少し後、並木のすぐ前の(すでに売れている)宅地にブルーシートが敷かれ、テントが張られているのに気づいた。どうやら地鎮祭があるらしい。ようやく建築許可が出て着工の運びになったようだ。
それで並木の剪定か。急にきれいにした理由が判明した。土木課と緑と花の推進課によって、街路樹の剪定、道路の清掃の指令が出たのだろう。
そうと分って、改めて外へ。「地鎮祭ですか。おめでとうございます」と、若夫婦に挨拶。第一印象が大事だからね。一緒にいた顔なじみの女性営業マン(分譲地がなかなか売れずに困っている)にも「いよいよですね~」と。
これから工事を始めて新年度に間に合うのだろうか? 子供はまだ小さいし、慌てる必要はないのかもしれない。また若い住人が増えて、この地域も新陳代謝によって活力が甦りつつある。あと10数年で我が家もその波に取り込まれていくことになる。
それまでの間、古い住人の鑑としてせいぜい存在感を示して、いい雰囲気の地域になるようにしようじゃないの。
2年前までは空き家が二軒並んで、こんな感じだった。わが家前のお屋敷がなくなり、奥の空き家だった二階家が取っ払われ、独り住まいだったお爺さんがなくなって、その隣も解体された。
21年の2月にお屋敷の解体工事が始まり、あれよあれよと言っている間に別世界へ。今年の3月、4月に新しい住人が住み始め、そうしてもう一軒の新築工事が始ろうとしている。どんな家が建つのだろうか。
モデルが限定されている中から建てなければならないことがネックになって、宅地がなかなか売れないでいる気がする。もっと温かみのある住宅とか、廉価なものを求めていても推奨する設計のものでないとダメだというのは、あまりにもお客目線から外れている。
まあ、家の前にはずーっとこのまま空き地が広がっていてほしいので、こっちとしては幸いなんだけど・・
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