♪ 水の星に水を抱えて生きている罪も未練も流されてゆく
面白い記事を見つけた。勉強を始める前に適量の「水」を飲むと脳の働きがよくなるというもの。
イースト・ロンドン大学とウェストミンスター大学の共同研究で、知的作業に集中する前に二つのグループに分けて実験した結果だそうです。
一つ目のグループはおよそ0.5リットルの水を飲み、二つ目のグループは何も飲まない。その結果、一つ目のグループは二つつ目のグループよりもおよそ14%も反応時間が速くなったそうです。
喉が渇いた人に対して実験を繰り返すと、その効果はさらに大きくなった。また、子どもたち向けの実感では “集中力と記憶力の向上” が見られたそうです。理由は明確には分かっていないそうです。
脳は80%が水で出来ているといわれ、脳の働きをよくするために水が効果的なのかもしれないということ。
冬は夏ほど水を飲まない。この時期のテストや受験の勉強時に適量の水を飲んでおくと勉強がはかどるかも知れない。また、試験の直前に水を飲んでおくと、周りの人を一歩リード出来るかも。 (朝日新聞 EduAより)
徳島県の小さな町に来春、テクノロジーとデザインを学びながら、起業家精神も育む「神山まるごと高専」という全く新しい学校が誕生する。
学費は企業からの出資金の運用益でまかない、学生の負担は無料とする方針だという。
寺田親弘理事長「高専として19年ぶりの認可ということもあるし、他に学校法人があって高専を作るのではなく、学校法人の設立と私立高専自体の設立を同時に行うという類を見ないことだった」。「起業家として活動する中で使う知識に、学校で習ったものはほぼない。教育の内側でもっとやれることがあるのではないかという気持ちがあった」と振り返る。「高専なら集中的なカリキュラム設計ができ、フリースクールとは違って大学への編入もできる。これまでにない学校になる」
神山町役場で開かれた記者会見。
左から2番目が寺田理事長=生津勝隆撮影、神山まるごと高専提供
1学年40人の5年制。建築中の校舎は平屋建てで、同町の木材を使用。全寮制で、町が提供した古い中学校の校舎を改装して寮とする。異学年の6人でユニットを作り、共同生活のルールも自分たちで作ることで問題解決力を養う。給食も地元産の食材が中心になるという。
母体を持たない私立の学校法人のため、寮費も含めると学生1人あたり年間200万円超の費用がかかるという。学費の無償化にこだわった寺田理事長は、企業から出資を募り、運用益で奨学金を出すことにした。
既にデロイトトーマツコンサルティング、ソニーグループ、伊藤忠テクノソリューションズ、ソフトバンク、ミクシィ、セプテーニの6社から計55億円が集まっており、来春入学する一期生の学費は無償と決まっている。目標は100億円で、実現すれば二期生以降も無償化できるという。
8月に開かれたサマースクールで参加者によるプレゼン=神山まるごと高専提供
中学生向けの説明会にはこれまでにのべ千人以上が参加。
8月のサマースクールには、東京など全国から200人以上の応募があり、「これまで熱中していたことを表現する3分の動画」と「将来やりたいことと、神山まるごと高専で学びたいことについての作文」の課題を経て選ばれた38人が、5泊6日の学校生活を疑似体験した。
入試も「単純な学力だけではない試験にする」と寺田理事長。応募要項は9月15日に発表予定という。
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優秀な人材が海外へ流出するというのが問題になっている日本。目先の成果だけを求める小市民的な関係機関の長。学校への援助が削減され、研究費が減り、意欲も体制も後進国となりつつある。
こうして育った人材が、果たして十分にその能力を発揮してくれるのか。
もっとも、この学校のコンセプトは「テクノロジー×デザインで人間の未来を変える学校」で、ソフトウェアやAIなどのテクノロジー、外観やアートなどのデザインに加え、会社を作るための知識や仲間とのチームワークを学ぶための科目も設定し、起業家講師としてDeNAの南場智子会長、星野リゾートの星野佳路代表ら50人以上が名を連ね、毎週水曜夜に交流する機会を設けるということからして、それほどの人材は育ちそうにない気がしてくる。
基礎として学ぶべきものは必要だ。そしてその後に繋がっていく、未知の領域を目指すような人材の育成が重要だろう。下手をすると、個々に名を連ねた講師が人材を一本釣りしてしまうんじゃないか。そのための資金提供だという、テレビドラマのオチのような結果にならなければいいが。
しかしそれも人材次第ではある。その枠からはみ出るような人材を集められるかどうかの試金石となる。
また逆に、そんな人材はこういうところには寄り付かないだろから、やっぱり結果は推して知るべしか。
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