♪ 赤々と陽に輝きて心奥に突き刺さりくる仙人掌の花
アランが昨夜の10時半過ぎ、また鼠を捕まえてきた。もうほとんど虫の息でほとんど動かないを前脚で払っては強引に動かして弄んでいる。ちょっと離れたすきにピックアップして外へ。まだ生きてはいるが多分ダメだろう。
10月27日にも書いたが、11月のいつかにも捕まえてきて、その時の鼠は元気で逃げ回っていた。狭いところに入り込んで見失ってしまい、それからは鼠と猫が同居するという羽目に。その後、あちこちで鼠の糞を見ることがあった。トムとジェリーを連想するも、現実はそんなもんじゃない。耳を澄まして気配を窺ったりしていたが見つかることはなく、しばらくそのままになっていた。
ある日、その時の鼠らしきをアランが家の中で捕まえたようだった。それ以降は糞を見ることもなくなって、鼠騒動は一件落着していた。
そして昨日だ。月一回ぐらいの割合で捕まえて来る。ここ周辺にはけっこうな数の鼠が生息しているらしい。小さくてかわいいのを弄んで、結局は死なせてしまう。猫の主として、何だか罪深い感じがしている。
折しも、昨日の「折々のことば」はこんな内容だった。
“大人になることは失う事だ” と。寛大なこころ、純真なあどけなさを失い、虫や小動物がいかに人間と密接な関係にあるかを忘れ、自然の一部であることにも気づかず、因習と常識という色眼鏡をかけ、したり顔で生きている大人。
地面に足を着けないで生きていることの弊害でもあろうか。自分の在り方を一度見直す必要がありそうだ。
この寒い中、ルリタテハの幼虫がホトトギスの葉にじっとしている。成虫になって冬眠するのが本来だろうに、幼虫のまま冬眠するとは思えない。変な時期に産み落とされてしまったこの幼虫の運命はいかに?
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