♪ 制約を楽しむことを知りながら狭庭に何をどうするべしや
ときじくの陽気にうかれ土いじり。浪花茨の先々を思いめぐらしその挙句、塩ビの管を掘り起こす。砂多き、カチンコチンノの岩盤のごとき土掘る、難儀なり。根っこの先は伸び伸びて、径21丈38センチの下までに伸びて元気なり。伸びたる枝をそのまま、管だけ上から抜いてやる。これなら根っこは傷まない。
穴を広げて根を伸ばす。それとて勝手にさせはせず、両のサイドにブロックを埋めて限界知らしめる。掘った穴にはたっぷりの、25ℓの培養土1袋ぜんぶ入れやる。これで文句は言わすまい。
こんな感じにしてみれば、きっと喜びこの春は、枝を太らせ嬉々として気品の花を付けるらん。純白の花と緑の往来の窓下映える日を思う。
斑入りススキや紫宝花や宮城野萩を移植せり。狭庭にぎわすそれぞれの、根を抑制のたくらみにこれまた塩ビの管に生く。どんどん増えるホトトギス、ギボウシなどの株もあり、どこへ植えるか悩むなり。
まだまだ変わる気が変わる、思案投げ首春までの長くも短い時を止め、自由にならぬ制約を短歌のごとく楽しまん。
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