♪ 幸せは与えられぬが三秒でオキシトシンを出してあげます
お前はあと10年、何を全うしたいのか。
老成もできず、達観と諦観を標榜しながらまるで真逆の日々を送っているではないか。義母が90歳を目前にして入院。ほとんど食べることさえ出来ない中で、点滴で永らえている様子。必ずや「やって来る死」を思いながら、どういう死に方が理想なのか、考えているのか?
来年は後期高齢者となるのに、自分では老人という自覚があまり無い。ニュース報道や様々な場面で、同年齢の老けた人たちを見ては優越感を感じている。実際は自分もあんな風にみられているかもしれないのに、それを認められず、自分は違うと打ち消して自己満足している。
そして、相変わらず一線で活躍している人を見ては嫉妬に似た苛立ちを覚え、そして、その刺激を嬉しくもも思っている。
他人と比べない生き方を続けてきて、他人がどうあろうと関係ないと思う。なので、自分はどの位置にいてどういうレベルなのかは分からない。が、自分の価値基準で、晩年を好きなように生きたいと思っている。
自分のためだけに生きるのか、社会や人助けのために残りの命を投げ出すのか。
しかし、出来得ることは限られている。金もなければ力もない。社会のためと言っても、せいぜい小さな親切を積み重ねていくことぐらいしかできない。さまざまな問題の解決に尽力している人たちの力になればと「Change.org」に登録して、署名や協賛を呼び掛けに参加してきた。その不条理な諸問題はあまりにも多様で数限りなく、広がっていく一方だ。
全体の3%に入る協力者だと言いつつ、寄付を何度も何度も要求してくることに嫌気がさし、しばらくは受信停止しておくことに。
この「Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)」は、四大陸に事務局があり、日本語版サービスも2012年に事業展開を開始している。日本では、一般的な営利企業に分類されている。実際の運営資金は、ユーザーからの寄付と資金調達でまかなっている。
(寄付には、会員プログラムに申し込んだ会員からの月額の「会員費」と、ユーザーがChange.org上で自分の賛同する署名キャンペーンを他のユーザーに知らせる「キャンペーン広告」の二種類がある。ビル・ゲイツ(Microsoft共同創業者)、リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創設者)、アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創業者)、リード・ホフマン(Linkedin創業者)アシュトン・カッチャー(俳優、投資家)などからの資金調達も行っている。)
しかし、日本に於ての請願は、請願法に規定されており、請願者の住所・氏名さえ記載されていれば捺印も不要で、請願書として扱われるが、それは不正防止等からあくまで直筆実名が条件である。その為、Change.orgによって集まった請願や署名に公的法的効力は無く、あくまで意見の場として存在している。
不正な水増しや成りすましも可能で、寄付のありかたにも問題が浮上したりしている。
やはり、背伸びをせず、地に足を着け、他人にも自分にもオキシトシンを出して、ほんわか暖かい気分になれるような、小さな幸せの種を蒔いていくぐらいが性に合っている。
「オキシトシンおじさん」とか呼ばれてみるのも悪くない。
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