♪ あかつきににわか刹那の春あらし土の扉を叩いて起こす
未明の6時頃、突然ものすごい風雨が南の戸を激しく叩きだした。予報では「荒れ模様になるところも・・」なんて言っていたが、まさかこの地でなるとは思っていなかったのでビックリした。スダレがどうにかなるんじゃないかとか、外に出した観葉植物が傷むんじゃないかとか、気になっていた。
でもそれも、時間にして5~6分のことで、すぐに収まった。拍子抜けするぐらいのもの。
植物には恵みの雨だろう。冬枯れして茶色ばかりの庭土に、芽吹きの色がちらほらし始めている。ほとんど葉を落としてしまったブーゲンビリアは果たして芽吹いてくれるだろうか。強引に変な時期に植え替えした植物たち。この雨をきっかけに、生きている証を見せてくれるだろうか。
庭には、鉢植えだった梅花空木と百日紅を地植えしたし、風知草と野菊も半日蔭の場所に地植えしてある。あまり大きくならないようにした宮城野萩ではあるが、周辺には何も植えられない。枝葉が伸びて完全に陰になって枯れてしまった苦い経験がある。
空いたスペースには、多年草の宿根タイプの苗を植えてみた。カンカン照りになるのを考慮して、背の高くなるルピナスを植えてみたり。地面を這って増えるロベリア・オックスフォードブルーは、果たして夏の暑さに耐えられるか。
ネコ除けの棒が煩わしいがしょうがない。フカフカの土が大好物で、格好のトイレになって土をかき集めて山のように盛りあげるので、小さな苗は堪らない。
雨に濡れて “むふむふ” と喜んでいるよう。自然に関していえば、平凡な当たり前の、何時もと同じ変わりばえのしない天候が一番いい。気象庁から今年の夏は、「平年並み」「高い」共に40%という予報が出ている。しかし、これも直近にならないと本当のところは分からない。
今年も、世界のあちこちでの旱魃の被害が報告されることになるのだろうか。洪水も大変だが、旱魃は復活・復興というフェーズにはならないのでより深刻だ。
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