♪ 真っ先に枝を離れて逃げてゆくあの花びらは私かもしれない
連日、異常に暖かい日が続いている。フランスでは1日だけではあるが、モンドマルサンで29日(水)の最高気温が前日より8℃近い高い30.1℃まで上昇。観測史上1位の記録を更新したらしい。
2日の日曜日は、各地で高温となる予想で、この知多市では21℃となっている。もう散り始めているので桜吹雪の下でのお花見となりそうだ。それはそれで悪くない。
曇りがちの空は白っぽく、ソメイヨシノの花色と同化してしまう。花吹雪となって動きがある方がよほど風情があるというもの。
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神の目線で地球を眺める。こんな画像をじっくり眺めていると何となく地球が苦しんでいるような、病にかかって熱を出しているように見えて来る。
30日の地球の様子。
生命をはぐくんで守ってくれている地球を、逆に人間が地球を憂えっているというのは本末転倒であって、不遜な人間の驕りなのかもしれない。詩人ならどう表現するのだろうか。
拡大します。
地球は生きものだ。今から約3億年前にパンゲアが誕生し、先にできていたゴンドワナに、ローラシアが少しずつくっ付いていって出来た。そして、約2億年前にパンゲアは分裂を始め、それぞれの大陸は2億年かけて移動し現在の配置となっている。現在は、大陸がもっとも散らばった時代で、ずーっと先の未来は、地中海と大西洋がなくなって新しい超大陸が誕生するかも知れないという。
JAMSTEC(海洋研究開発機構) スパコンのシミュレーションで大陸移動の再現に成功!
2015年 2月12日「スーパーコンピューターでパンゲアの分裂から現在までの大陸移動を再現し、その原動力を解明-ヒマラヤ山脈はマントルの下降プルームが作った!-」との報道発表があった。
仮説を実験で証明して見せた。そのメカニズムを解き明かし、「超大陸が分裂する直接的な原因は、超大陸の下にたまった熱だと考えられる」との結論を導き出している。詳しくは “リンクへ飛ん” でご覧いただきたい。
もともとはゴンドワナ大陸の一部であったインド亜大陸。パンゲアの分裂以後、年間最大18センチメートルという高速度で北半球に向かって移動し、約5000万年前から4000万年前の間にユーラシア大陸に衝突した。北半球でユーラシア大陸に衝突した後、ヒマラヤ・チベット山塊を誕生させている。ヒマラヤ・チベット山塊はアジアにモンスーンという気候システムをもたらしただけでなく、最近1000万年間の地球規模の寒冷化にも寄与しているということも確認している。
インド亜大陸は、現在もなお北上を続けている。
ガイア思想を持ち出すまでもなく、地球は生きものだ。巨大な生命体に寄生している微生物みたいな存在の人間が、その偉大なる宿主にダメージを与え続けている。コロナウィルスと同じようなことをしているわけだ。
宇宙のヒエラルキーで見るとすれば、頂点はコスモスそのものであり、微生物である人間は遥か下層に位置するとても小さな存在。雨や風、自然災害に翻弄され、洪水や旱魃に命を脅かされているか弱い生き物だ。
福島県三滝町 三春滝桜 だからこそ花鳥風月に癒しを求め、四季の変化に美を発見し、詩歌や絵画や音楽、様々な創作活度に慰めろ求めて生きている。永遠に存在するものなど無いことを知り、命の尊さと儚さを思う。
それがゆえに、開花から幾何級数的に変化して散ってしまう桜の花を、一時を夢の世界へ誘ってくれるシンボルとして愛でたくもなる。
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