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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2023.07.10
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カテゴリ:景色・風景・情景

♪ 美しい花を付けない草や木の一つであるも無くてはならぬ


 今年もまた同じことが繰り返される。草が生え繁るのは当然として、その処分がされないままになっているのが、どうにも見苦しくも暑苦しい。
 それで堪らず市に要求して除草清掃してもらいたくなる。毎年同じことが繰り返されるというのが情けないと思いながら、私めがまたしゃしゃり出て苦情を言う羽目になる。



 側溝から向こうは名鉄の敷地なので市の方では手が出せず、名鉄に伝えてもらって刈ってもらうことになる。人手が足りないというか、対象範囲が広いのでなかなか手が回らないという実状なのだろう。なのでこちらから言わないと、永遠に順番は回って来ない。

 昨日、雨も上がったので、ウォーキングがてら図書館に本を借りに行った。感覚的なものと知的なものが融合した簡潔な描写と詩情豊かな澄明な文体で20篇余りの小品を残し、文壇に認められてまもなく、31歳の若さで肺結核で死んでしまった梶井基次郎。


*檸檬 城のある町にて *泥濘 *路上 *橡の花 *過古 *雪後 *ある心の風景 *Kの昇天 *冬の日 *蒼穹 *筧の話 *器楽的幻覚 *冬の蠅 *ある崖上の感情 *桜の樹の下には *愛撫 *闇の絵巻 *交尾 *のんきな患者 *瀬山の話

 死後次第に評価が高まり、今日では近代日本文学の古典のような位置を占めている。梶井の残した短編群は珠玉の名品と称され、世代や個性の違う数多くの作家たち(井伏鱒二、埴谷雄高、吉行淳之介、伊藤整、武田泰淳、中村光夫、川端康成、吉田健一、三島由紀夫、中村真一郎、福永武彦、安岡章太郎、小島信夫、庄野潤三、開高健など)から、その魅力を語られ賞讃されている。(Wikipediaより)
 文学青年でもなかった私はこういう本に全く触れず素通りしてきた。遅まきながら読んでみようと思った次第。

 それで、先日短歌に詠んだ「♪ 図書館への歩道に伸びる草と木の処置を求めて館長に会う」の通り、図書館前の草ぼうぼうの歩道を通ることになる。バス停から横断歩道までの20mほどの距離。そりゃあ酷いものです。

  


 こんな状態じゃ雨が降っていれば傘も差せないし、下半身はびしょぬれになる。館長にこのあまりにもひどい草と木の枝「刈り取り整理」を市に依頼するように頼んである。しかし、縦割り行政の壁があって “なあなあ” というわけにはいかないらしい。

「私の方からもお願いしておきますが・・」と言った手前もあるし、一般市民の声を直接伝えた方が話は早いだろう。以前にも依頼したことがあった。国道なので県の管轄、市から県に市民の声として伝えることになるらしい。名鉄の線路わきと同じでややこしい。
 ずいぶん経ってから確かにきれいにはなったが、時間がかかって忘れたころにようやく作業がはいるが、依頼したからなのか、予定の作業をこなしているだけなのか分からない。



 指定のフォーマットでお願いをすることになるが、「またあの人から要望がきてます」と言われそうだ。でもこれは私個人の要望というより、同じように困っている人が居るはずなので市民の代表としてお願いするというスタンス。

 日本人は、「おおやけ」に対する遠慮があるように思う。陰でグダグダ言っているくせに、直接言うことには凄い抵抗がある。上下関係を意識してお上には逆らえないという、前時代的な感覚を持っている人が多いのでしょうか。

「出る杭は打たれる」というのを意識し、他人と違うことをやろうとしない。個人の意見を表に出さず、周りばかりを見て生きている。自分の「感性」を磨くどころか、自分を殺して周りに合わせて生きている。


インスタにこんなのがあた。

 私に言わせれば、「わたくし」が無いに等しい。挙句には「孤」に埋没するのを危惧して付和雷同の烏合の衆となる。自分を出さないことが習い性となり、逆に、自信を無くしていく。ガス抜きしないので不満が溜まっていき、極端になるとカルト教団みたいな所に逃げ込む羽目になる。
 メンタリティーが弱すぎるのか、社会が悪いのか。


 良い事だけを書きたいと思っている矢先なのに、筆が滑って、書くつもりもなかったことをグダグダと書いてしまった。



 植物の様に「ただ黙々と美しい花を咲かせる」というのが理想だ。良いと思ったことを、自然体でだまってやっていけばいいだけの事だ。





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最終更新日  2023.07.11 06:15:20
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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