♪ 奇っ怪で理不尽なことの頻発する地球はとても寝不足なのです
大西洋の南北方向を流れる海洋システムは「大西洋南北熱塩循環(AMOC)」と呼ばれる。塩分濃度や水温の差によって生じる。
AMOCは地球規模で熱を運ぶため、気候に大きな影響を与えているが、ここ数年、温暖化の影響などによって循環が弱まっていることが、2021年に報告されていた。しかし、このままの変化が進めばAMOCの停止は、早ければ2025年、遅くとも95年までに起こる可能性が高いことが示された。
これは、デンマーク・コペンハーゲン大のチームは1870~2020年の北大西洋の海面温度のデータなどをもとに、AMOCが止まる時期をシミュレーションした結果で判明。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、AMOCが止まると、熱帯雨林帯が南に移動、アフリカやアジアのモンスーンが弱まるほか、欧州は乾燥する可能性が非常に高いとの判断を示している。
環境を激変させ、取り返しがつかなくなる転換点(ティッピングポイント)の一つとも指摘されており、将来の世界の気候に深刻な影響を与える可能性がある。
この「大西洋南北熱塩循環」の2021年に発表された際に、このブログにも書いたので、読んだ方もおられるかもしれません。
「その大西洋の海流システム『熱塩循環』が、北極やグリーンランドから溶け出す淡水によって、崩壊する可能性が指摘されているのです。大西洋南北熱塩循環(AMOC)の変化は、気象パターン、農業慣行の変化、生物多様性、など、世界全域に大規模で深刻な影響を与える可能性がある。問題は、北極の氷が海洋に溶け出す速度だという。」
ギリシャ中部で26日、強風と40度を超える気温で山火事が発生
地球自体が自然浄化という自律を失って、コントロールできないとても深刻な病状を示し始めている。大規模な劇的な変化を起こして喘いでいる。両極の氷や氷河が融け、旱魃が進み、気温上昇で山火事が頻発し、猛暑が顕著になっている。反面、今までにない大雨と洪水が世界の各地で頻発。過去にもあった異常事態が異常と呼べなくなりつつある。そして災害という形で、弱い立場の人が死んでいく。
世界の気温
拡大
相変わらずステレオタイプな対応しか取らず、目先のことしか考えていない人間。生存競争をしている間に、宿主である地球が重篤な状態になりつつあるのに、それ知りながら国の統治者たちは楽観バイアスに取りつかれ、何もしようとしない。弱肉強食の野生動物と何ら変わらない、種族の争いに汲々としている。
この病気を治すには、原因菌である人間を駆除するしかないのかもしれない。
台風6号が発生したため再び高気圧を発達させることになった。そのため高温がにさらに上乗せされて、トンデモナイ暑さになる。
空前の灼熱地獄が続く、この真っ赤な表を見ているだけでクラクラして来る。
9月になっても暑さは続くと言う。地球はいよいよ最後の手段として自己免疫力を発揮し、高熱によって病原菌を死滅させようとし始めたか・・。
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