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2023.09.22
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カテゴリ:話題・情報

♪ マルチーにスキンシップの手を伸ばすひざとこしおりかえるになって

           マルチー=マルチーズとチワワのミックス
 日本ガイシは、空気中の二酸化炭素(CO2)を回収する「ダイレクト・エア・チャプチャー(DAC)装置用のセラミックス」DAC向けハニカム構造吸着材を開発中だ。
「コンパクトかつ表面積が大きい」「低圧力損失(大量の空気を効率よく処理できる)」などの特長をもつ。


DAC向けハニカム構造吸着材

 脱炭素化へ期待の高い技術として、主力製品の自動車排ガス浄化装置の仕組みを応用している。

 DACの技術は世界から注目されており、国際エネルギー機関(IEA)は、現在の日本のCO2総排出量に匹敵する約10憶トンが、50年にはDACによって回収されると試算している。


 ただ、空気中のCO2濃度は0.04%と非常に低く、実用化には効率よく回収する仕組みが求められる。

 日本ガイシが開発中のDAC用セラミックスは、直方体の内部を0.1ミリの壁で1.27ミリ四方に区切った蜂の巣のような構造になっている。内部には、CO2の吸着剤を塗り、中を空気が通り抜ける間に回収する。
 吸着したCO2は高熱を加えて薬剤からはがし、固定化して地下貯蔵するか、燃料などに再利用する。




 構造に歪みがあると、空気の通りが悪くなり回収効率が落ちるが、精密な加工に成功。15センチ四方、長さ20センチの試作品の場合、表面積はサッカーコート2面分に相当するという。

 2025年中にも実証実験を始めるに当って、装置や吸着剤を製造するパートナー企業を探している。
 日本ガイシは、自動車用排ガス浄化装置など内燃機関向けの売り上げが6割を占め、車の電化に伴い、排ガス浄化装置に代わる主力として開発に躍起になっている。20年代後半をめどに量産化を目指している。


 どの程度のCO2を回収できるのか、実証実験を待たなければ分からない。もし実用化されれば面白いことになりそうだが、木を植えるのとどっちが有効でメリットがあるのかが気になるところ。

 木を植えることが出来ない場所での運用ということになるのだろうか。コストと景観などクリアするべきは多々あって、並大抵のことではないでしょう。本当に温暖化を抑制するという見地で考えているのなら、地球規模での発想が必要でしょう。


 海洋の表面では、大気との間でCO2を含む気体がやりとりされている。産業革命以降、化石燃料の消費(燃焼)や土地利用の変化(自然植生の消失)といった人間活動に伴って排出されるCO2(人為起源二酸化炭素)は増加を続けている。
 そのため、大気中のCO2濃度は上昇を続けており、海洋は海面で大気からCO2を吸収している。



大気から海洋へのCO2吸収量の月及び年間の積算値(1990~2021年)
気象庁

 海面でやりとりされているCO2を全海洋で足し合わせたCO2吸収量は、1990~2021年の平均で1年あたり20±8億トン炭素(±は90%の信頼区間)(トン炭素:炭素の重さに換算したCO2の量)
 河川から海洋には正味で6億トン炭素のCO2が流入している(IPCC, 2021)と推定されていることから、海洋は1年あたり26億トン炭素のCO2を吸収している。

 人為起源CO2排出量は、2010年代の平均として1年あたり約109億トン炭素とされており(IPCC, 2021)、海洋はその約4分の1に相当する量のCO2を吸収している。(海が大仕事をしているにもかかわらず、大気中のCO2は増え続けている。)

 また、海洋には大気からCO2を吸収する海域と、大気にCO2を放出する海域が存在する。また、季節や年によって、その海域や吸収・放出量は大きく変動している。将来、地球温暖化が進行すると、海洋のCO2の吸収能力が低下すると予測されている。





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最終更新日  2023.09.23 06:34:37
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