♪ 線路わきのフェンスに絡む妙な実の初めて会いし異人のごとし
ウォーキング中に珍しいものを見つけた。スマホを待たずに出たので写真が撮れなかったが、現物を持ち帰った。
長さ11.5㎝ 幅2㎝
つる性の植物で、フェンスに絡みついてたくさんの実がぶら下がっていた。すでに葉はなくなっていて、実だけがぶら下がってってけっこう目立つ。千切ったら切り口から白い汁が出てきた。試しに表皮を剥いてみると、羽毛のようなものと一緒に、種らしきものがビッシリ入っている。乾燥すると風に乗って飛んでいけるようになっているらしい。
そう、唐綿(アスクレピアス)の種によく似ている。大きさはこちらの方が断然大きく、唐綿のような繊細さはない。
調べてみると日本では珍しいもので、やはり唐綿の仲間らしい。
キナンクム・レーベ( Cynanchum laeve)。ハニーバイン、クライミングミルクウィード、アオバタトウワタ、ハニーバイントウワタ、スナバタラ、ハニー蔓、つる性トウワタ、スムースツバメワート などとよばれているらしい。
キョウチクトウ科の蔓性多年草で、 米国東部および中部およびカナダ(オンタリオ州)が原産地らしい。 通常、茂み、乾いた野原、川岸、フェンスライン、耕作地などの荒れた場所に生息している。根が広がると長さ12メートルまで成長し、特に農耕地では根絶が非常に困難とか。
オオカバマダラの幼虫やミルクウィード・タッセルモスの幼虫の餌になり、他の蝶、ミツバチ、鳥の食料源だとか。この辺りもやはり唐綿に似ている。
樹液は接触すると人間にアレルギーを引き起こす可能性があるらしい。誤って食べると、食中毒や心臓の不快感を引き起こす可能性があり、誤った摂取や接触で気分が悪くなった場合は、すぐに医師の診察を受けるようにとある。
日本ではあまり知られていない植物らしい。こんなものが線路わきの荒れ地に自生しているとは。竹の一輪挿しに挿して、乾燥するのを待つことに。綿毛が出てきて唐綿のように飛ぶのを確かめてみたい。
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