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2023.11.01
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カテゴリ:自然界のこと

♪ 珍しい実がガガイモと知りし日の空気が薄いパソコンの部屋


 10月8日に書いた、米国東部および中部およびカナダ(オンタリオ州)が原産地の蔓性多年草:キナンクム・レーベ。12日に、別のところにも沢山あるのを見つけて驚いたあれ。その実が弾ける様子が見たいので、どんな具合か見に行った。

 
 ずっと暖かいのでまだまだ冬枯れには程遠い感じで、多少赤味が出たぐらいで大した変化もない。
 11月には行っても当分暖かいらしいが13日ごろになるとさすがに下がってきて、最低気温が一桁になるようだ。それで、実が弾けるのはその後だろう。20日ごろだろうか。

 それで、驚いたことが一つ。 同じフェンスの少し先へ行ったところで妙なものが目に入った。

 夕方4時を過ぎて日が傾き、日陰になっているので遠目にはなんだかよくわからなかった。
 形はあのキナンクム・レーベのようだが、茶色いもので覆われている。何だろう?




 近づいてみると・・






 何やら小さな虫がビッシリ。

 

 この場所のこの実にだけ集まっている。何か虫を誘う匂いとか汁のようなものを出しているのだろうか。しかし、この実だけというのがよく分からない。

 どうやら「ヒメジュウジナガカメムシ(姫十字長亀虫)」マダラナガカメムシ科  幼虫らしい。



同じ仲間で良く似たものに「ジュウジナガカメムシ」が居るが、
前胸背と腹部の黒斑で見分けられるという。

 唐綿(アスクレピアス)にも来るようだ。切ると白い汁が出て、これがアルカロイドという有害物質でありこのキナンクム・レーベも同じように白い汁が出る。ヒメジュウジナガカメムシはこの汁を体に取り込むことによって外敵から身を守っているらしい。
 オレンジと黒という派手な配色はよく目立つが、敵に毒があることを知らせているのだという。




「ガガイモ」の葉に、ヒメジュウジナガカメムシがよく来ることが知られている。どうやら共通点が見つかったようだ。

 ガガイモはキョウチクトウ科(ガガイモ科)の植物で、つる性のある植物。アサギマダラの食草でもある。長い地下茎があり、繁殖力が非常に強い。実はアーモンドのような形になっていて、表面はデコボコし、熟すと果実が割れて、中から白い毛が生えた種子がでてくる。
 まさにこのキナンクム・レーベや唐綿と同じじゃないか。

 もしかしてキナンクム・レーベはガガイモなのか? そう思って写真を調べてみると、よーく似ている。

 
ガガイモ


キナンクム・レーベ
花も実もそっくりだ! というか、まったく同じだ!

 
ガガイモの実

 最初に変わった実を見つけ、googleで画像検索した時に何故かガガイモの実が出てこなかった。出てきたのが海外のサイトのもので、それが、そもそも間違いの始まりだった。海外サイトの解説と日本のものとに齟齬があって、混乱してしまった。

「ガガイモ」日本の北海道・本州・四国・九州のほか[6]、朝鮮半島、中国の東アジア一帯に分布する。低地から低山帯に分布する。各地の山野に自生し、日当たりのよいの草原や道端、藪、河川敷、林縁などに見られる。日当たりと排水がよく、肥えた土地を好む性質があり群生する。

 ガガイモの若芽は食用になり、暖地では5 - 7月、寒冷地では6 - 7月ごろに採取する。若芽を茹でて水にさらし、おひたし、ごま和え、クルミ和え、白和え、マヨネーズ和えなどの和え物、酢の物、煮物、汁の実などにする。生の若芽を用いて天ぷらやバター炒めにもできる。初秋(9 - 10月)にオクラに似た若い果実を採取して、天ぷらや漬物にする。ただし、根茎には毒成分が含まれているので、採取は禁物である。

「ガガイモ科」ガガイモ科 (Asclepiadaceae) は双子葉植物の科で、草本または低木でつる性のものが多い。特に熱帯から亜熱帯に多く分布し、温帯にも草本がある。約250属2700種。日本にはよく見られるつる草のガガイモなど、6属が自生する。乾燥地に生育する多肉植物もあり、サボテンのように葉が退化し柱状の茎だけのものもある。

3亜科に分類され、その内の1つ


 キョウチクトウ科に近縁で、同様に乳液を含むもの、アルカロイドを含むもの(有毒種もある)が多い。サクララン、トウワタや多肉植物などが観賞用に栽培される。ソメモノカズラからは藍色染料が採取される。ギムネマはインドで薬用に用いられ、糖の吸収を抑える効果があるといわれる。
wikipedia





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最終更新日  2023.11.01 11:15:24
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