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2023.12.06
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カテゴリ:驚いたこと

♪ ボタニカルライトを灯す微生物地球(ほし)にあまねき威なく偉をなす


 植物が電気を起こし、それをさまざまなシーンに生かす試みが始まっている。植物や微生物の力で発電して光る「ボタニカルライト」。電源がない場所でも、植物が元気に育つ環境があれば、持続的に電力が得られる仕組みという、まったく新しい技術だ。



株式会社 グリーンディスプレイ

 発光ダイオード(LED)電球にともった柔らかな光。プランターの植栽に飾り付けられたイルミネーションの配線の元をたどると、電源用のコンセントではなく根元にさし込まれた電極に行き着く。

 植物は光合成によって成長に必要なでんぷんなどの有機物を作り、使わない分を根から排出する。根の周りには、この有機物を食べて分解する際、「電子を放出する微生物」がいる。発電には、この植物や微生物などの力を利用する。

 

 植物が根を張る土壌や水場に、プラス極の役割をする備長炭と、マイナス極となるマグネシウム板をさし込む。微生物が放つ電子をマグネシウム板で集め、導線で備長炭へと流す過程で、電力が生まれる。発電によって出るのは水のみで、植物の根が吸収する。


中日新聞より

 ボタニカルライトは、長さ約20センチの備長炭18本とマグネシウム板6枚で、単3電池約2本分の発電ができるよう電圧を調整している。「植物が育つ環境であれば、太陽光が届きにくい山林や室内でも持続的に発電できる」という。

 これはすごい! 微生物の力で発電するというのがいい。発電量が少ない(現在、電圧は単三電池約2本分の発電が可能)ものの、新しい技術が生まれればもっと発展していくだろう。蓄電もできるようになってきている。

 開発や普及に取り組むのは、電子基板設計などの「ニソール」(埼玉県狭山市)と、商業施設などの植栽演出を手がける「グリーンディスプレイ」(東京都世田谷区)の大塚淳一さん(50)。
 ニソールの社長の田崎勝也さん(42)が、農業機器の電源を「より身近な場所で取れないか」と考えたことがきっかけだったとか。


 従来、マグネシウムは発電に使うと溶けてしまうことが課題だったが、特殊なコーティングを表面に施すことで克服。4年前に展示会で紹介すると、植物の新たな利用法を模索していた大塚さんの目に留まった。


「東急不動産渋谷ソラスタ7階 住宅事業ユニットフロア」 ここでも使われている。

 東京農業大地域環境科学部の入江彰昭教授(52)は、さまざまな種類の植物を同じ条件で育て、発電に効果的な植物を研究している。「一口に植物といっても常緑樹と落葉樹では発電に違いがみられ、昼夜や季節によっても電圧の大きさが変化する」という。

 ボタニカルライトは現在は、◆イルミネーションタイプ、◆ ボールスタンドタイプ、◆テラリウムタイプ、◆スポットライトタイプ、を展開している。プロトタイプとして開発中のプロダクトのため、商品単体での販売は行っておらず、グリーンディスプレイが設置・メンテナンス・経過観察も含めて管理する形を取っている。

 
イルミネーションタイプ         ボールスタンドタイプ

 
テラリウムタイプ         スポットライトタイプ

 導入している商業施設「MINANO」。2021年2月に大規模な停電があった時に、施設自体がふわーっと明るいと近隣の方にとっては安心感があるかなと思って採用に踏み切った。



「それぞれの植物が持つ力を可視化できれば、例えば発電に適した植物を災害時の避難場所となる公園や避難経路沿いに配置し、停電時もフットライトをともして誘導性を高められる」と入江教授。将来的には山林や里山などが、生物の多様性や景観を守りつつ、エネルギーの供給地となる可能性もある。

 地球を救う一大産業となるかも知れない。電気を電波に変換して送る技術が研究されているぐらいだし、昨今の目覚ましい技術革新からすれば決して夢物語ではないでしょう。

「ただ光によってにぎわいを演出するだけでなく、植物が元気に育つようにすることが、エネルギーを得るためにも大切だ」と大塚淳一さん(グリーンディスプレイ)。今まさに、樹木と共存する社会が拓かれようとしている。





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最終更新日  2023.12.06 10:14:01
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