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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.01.04
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カテゴリ:寸景

♪ 月清く中天にありそはやがて何も残さずつゆと消えてゆく


 ひと番だけだが、何とかメジロが来るようになった。それを見てか、スズメも数羽来るようになった。数年前からエサ台に野鳥の餌も載せているので、それを知っているスズメがやって来るのだろう。



 メジロの声が隣家の庭から聞こえてきて、やって来ていることが分かり、エサ台にミカンを置いてしばらく様子を見ていた。警戒心の薄いメジロとはいえ、景色があまりにも変わっているのでなかなか寄り付かない。エサ台の位置は変わっていないが、青いネットが張ってあるし、なんだか近寄りがたい雰囲気なのだろう。

 それで、隣家の庭に近い姫沙羅の枝にミカンを差しておいたら、気付いてやって来るようになった。

その内エサ台にも来るようになった。


 仲良くエサ台の餌を啄んでいる。以前からの光景が少しだけ戻って来たが、まだこんなもんゃ納得できない。

いつのころからか、ここに来るスズメは蜜柑も食べるようになってる。
メジロが離れるとさっそくミカンへ移動するやつがいる。


 メジロの様子を見ていたスズメが真似して食べたら、甘くてジューシーで美味かった。どこかの猿が芋を洗って食べるようになったのと同じようなことだろうか。しかし、まだごく一部のスズメに限られているようだ。


順番を待っているスズメ

こんな環境でも来てくれるようになったのは嬉しい。

 
 人間は自然と共に生きて来た。自然は生命の根源でもあるし、心と体の一部であると言ってもいいほど密接な関係性でつながっている。それを忘れて経済優先に目を奪われ、どんどん生物としての本質を失いつつある。

 当然、人間としてのあるべき姿からは離れて行くばかり。ストレスだらけの中に身を置いて、心身ともにさまざまな病を抱えることになる。



 こんな小さな庭でも花を育て昆虫を見守り、微生物の恩恵に目を向け、野鳥と接し、猫と戯れてわがままに生きている日々がとても豊かな心持ちにさせてくれる。

 雲の流れる姿をながめ、風の声を聴き、移りゆく季節を愛で、人と比べず、どこにも属さず、誰の指図も庇護もなく、見返りを期待しない毎日。
 野生の生きものたちと同じように生きていることが、どんなに自然で心安らぐことか。





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最終更新日  2024.01.04 10:49:49
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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