♪ 癇癪を起こしたことを悔いている芯に益荒男潜ます婦人
明日が大寒だというのにやけに暖かい。今日は3月中旬の気温(知多市で15℃)になるという。
この暖かさはエルニーニョの影響らしい。
大寒に入った翌日21日は、南岸低気圧が通過するためまとまった雨が降る。その後、冬型の気圧配置になって寒さが戻り、火曜日から3日間だけ寒くなるもののすぐまた暖かくなる。
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建築物解体の現場監督をしていた新住人の奥さん。社交上手でコミュニケーション・モンスターなんてあだ名を付けられるくらいの人。人当たりが良く誰とでも仲良くなってしまう。その上、良く気の付く可愛らしい女性だ。
その彼女が「お詫びしなければならんです」と、野菜を持ってやって来た。
どういうことか訊くと、新築工事に来ていた業者の応対が悪く、工事のクレーン車があるため家から車が出せない状態になった。次から次とパネルを積んだ車が来て家の前が塞がりっぱなし。それがいつまでなのか分からず、買い物にも行けない。
一度文句を言ってクレーンをどかしてもらったら、どかした位置で作業をしようとするのでこれまた気に入らない。自分もそういう仕事をしてきているので、してはいけないことを平然とやっているコンプライアンスの欠如が許せない。現場監督は24歳の全くの新人で、これまた何の注意もせず傍観しているだけ。
警備員は何もしないで突っ立っているだけで、対応も悪い。傍を通ろうとしたら車の上から指図されてカチンときたと。もろもろの不満が溜まりに溜まって、ついにブチ切れてしまった。「もう、頼まれても家の前には車を停めさせない」とか言ってしまったらしい。それで、我が家の前に車を停めることになるかも知れないので、そのことをお詫びしたいということだった。
数日間、悶々として夜も眠れなかったという。言いたいことは言ったもののそういう状況には決して慣れていないし、ブチ切れてしまったことへの後悔もあったらしい。
私から見れば、風貌も性格も良いかわいくて正直な素敵なお嬢さんだ。思いのたけを私に吐き出してくれたことが嬉しい。あれやこれやの長話をして、少しスッキリしてくれたようだ。
持ってきてくれた野菜は、頂き物で「食べきれないので食べてください」とのこと。売地の草を刈りに来たお爺さんの奥さんが、多肉植物をいろいろ育てていると聞いて、そのお宅にときどきお邪魔するようになっている。その農家のお宅に行くたびにたくさんの野菜をもらって来るらしい。
そのお婆さんに「あなたはとても話しやすい」と言って、喜んで迎えてくれるらしい。コミュニケーション・モンスターの魅力をここでも発揮しているわけだ。
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