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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.01.22
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カテゴリ:話題・情報

♪ 元旦の地殻変動 新春の宮殿儀式に招かれし人あり


 令和6年歌会始の儀が19日松の間で執り行われました。一般応募者の入選者と歌が発表されていますので、皇族方のお歌と合わせて掲載させていただきます。お題は「和」で、応募総数15,736 入選10 佳作16でした。(英訳は日テレNEWS NNN)


NHK

天皇陛下
 をちこちの旅路に会へる人びとの笑顔を見れば心和みぬ

「英訳」Seeing the smiles of the people I meet during my many journeys Throughout the country Fills my heart with peace

皇后陛下
 広島をはじめて訪(と)ひて平和への深き念(おも)ひを吾子は綴れり

「英訳」How moved I was to read My daughter's deep feelings for peace After her first visit To Hiroshima

秋篠宮さま
 早朝の十和田の湖面に映りゐし色づき初めし樹々の紅葉

「英訳」Reflected on the surfaceof Lake Towada in the early morning the autumn leaveson the surrounding trees whose colors have emerged.

秋篠宮妃紀子さま
 鹿児島に集ふ選手へ子らの送る熱きエールに場は和みたり

「英訳」The atmosphere in the stadium softened when the children called out with enthusiastic cheersto the athletes assembled in Kagoshima.

敬宮(としのみや)愛子さま
 幾年の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ

「英訳」Surviving centuries of hardshipThe words of Waka poems Touch my heart today.

秋篠宮家次女佳子さま
 待ちわびし木々の色づき赤も黄も小春日和の風にゆらるる

常陸宮妃華子さま
 わが君が退院されて常盤松明るくなりぬ心も和む

寬仁親王妃信子さま
 病人になりたる我を支へくれしまなざし優しき人等に和む

三笠宮家彬子さま
 道真公遷られたまふ御祭りに頬にふはりと和風の吹く

高円宮妃久子さま
 仁和寺のお堂にひびく声明の音ふくらみて我をつつみぬ

高円宮家長女承子さま
 突然に和鳴にぎやか秋空を烏もどりて夕暮れを知る

【召人】
栄原永遠男(とわお)さん
 歌木簡かかげ三十一文字をよむ温き響きに座は和みたり

【選者】
三枝昂之さん
 友垣に夕焼け空に咲く花に和(こた)へて遠く歩みつづける

永田和宏さん
 ひと滴の檸檬に紅茶は色変へてはるかなり中和滴定曲線

今野寿美さん
 琴は琴でもこの国に生まれたる和琴(わごん)といへり六弦と知る

内藤明さん
 海山の怒りの風を和らぐる言葉教へよ樹の中の鳥

大辻隆弘さん
 きたにしの風和ぐなへに冬の陽はわが頰を刷くいたくやさしく

【入選者】(年齢順)
栃木県 古橋正好さん(88)
 己が手で漉きたる和紙の証書手に六年生は卒業となる

アメリカ合衆国カリフォルニア州 川崎ハルコさん(81)
 かの日々に移り来し人等耕しし大和(ヤマト)と呼ぶ里アマンドの花

神奈川県 臼杵(うすき)喜行さん(75)
 呼びに来てくれたる人を追ひ越して電話に急ぎし昭和の夜道

香川県 岩倉由枝さん(72)
 和菓子屋をなりはひとして五十年寒紅梅に蕊をさす朝

埼玉県 高橋祐子さん(71)
 和だんすは母のぬくもり大島に袖をとほせば晩年に似る

福岡県 川添さとみさん(61)
 風琴の和音のやうに柔らかに多言語混じりあへる教室

千葉県 小野文香さん(61)
 見逃した小さな小さな違和感の粒で自分が作られていく

石川県 宮村瑞穂さん(32)
 花散里が一番好きと笑みし友和服の似合ふ母となりぬる

京都府 小池弘実さん(21)
 目を瞑り一分間を祈るとき皆が小さき平和像なり

新潟県 神田日陽里(ひより)さん(17)
「それいいね」付和雷同の私でもこの恋だけは自己主張する



「歌会始の儀」=1月19日午前10時32分、宮殿・松の間(産経新聞)


 入選者の石川県・宮村瑞穂さん(32)は、かほく市に暮らす市職員。近所では液状化による被害が激しかったそうですが、自宅は被害を免れた。信州大で文学を専攻していた宮村さんは、お題を聞き、大学時代に友人と交わした会話の内容が思い浮かんだ。「日本文学に関する『推し』の話をした楽しい思い出を、そのまま詠んだ」とか。
 大学時代には古今和歌集を学び「情景がパッと思い浮かぶ歌が好み」というものの、短歌を詠むのも応募するのも初めてだったらしい。(中日新聞)

 天皇・皇后両陛下からは能登半島地震の被害について心配する言葉も頂いたという。

 来年のお題は「夢」です。





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最終更新日  2024.01.22 10:46:03
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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