♪ 葉桜や世すぎ身すぎの締めくくり紅くちりゆく秋をたのしむ
この日のウォーキングは、1年振りにブルーベリーを育てている人のところへ行って話をしたいという思いがあった。いつもタイミングが悪く行っても居ないことが多く、前回から1年も経ってしまっていた。午前中はほとんどいると聞いていたし、この時期はブルーベリーの諸々の作業があるのでいる可能性が高い。8時ごろに家を出てパークロード経由で・・。
遠くから車が停まっているのが見えた。これでやっと会えると近づいてみると、いつものロープが張って有る。え!? いない?。
わずかに人の気配を感じる。ロープをくぐって行ってみると、消毒作業をしているところだった。「おはようございます」と声をかけた。挨拶は返ってきたものの、「誰だっけ?」
最初の出会いから、その時に交し合った話をちょっと言いかけると、「ああ、詩を書く人。」「いえ短歌です。」なんて話から、「1年前も、あそこの小屋で会いました」。
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それからはどんどん話が弾む。ブルーベリーの花がたくさん咲いていて、木もずいぶん大きくなっている感じ。
今年は気温が高いので、害虫が発生して消毒をしてるところ。その虫は花を食べてダメにしてしまうので放ってはおけないらしい。
「近くの新築の若主人がブルーベリーの苗を買ってきて、鉢植えにしてるんですが、何かアドバイスとかありますか?」「ブルーベリーは鉢植えの方が良いんです。根が浅いので管理が難しいんです。」乾燥しすぎも良くないし水をやり過ぎてもいけないらしい。
カンカン照りや長雨を避けるのに、鉢植えは移動できるので都合がいい。根が浅いので収穫の時に根を痛める心配も避けられるし、植え替えの時に根切り虫を退治できる。
摘花しないと実が小さくて美味しいものができない。その作業も大変らしい。それも鉢植えの方が都合が良さそうだ。今年はミツバチがたくさん来ているので、有難いという。「そういえば近くにミツバチを飼育している場所があったね。」「うん、すぐそこにある」「ああ、そうでした。ウォーキングで見て、何でこんなところに養蜂箱があるのかと思ってました。」
「そう、それで一箱置いてくれないかと頼んだら、一箱3万円だって。」「でも、そこからも飛んできてるんでしょうね。」「500mぐらいは移動するらしいの来てるだろうね。」
2017年1月 「手作業で受粉させることなんか出来ないからね。」「そうですね、林檎や梨なら出来るけど、この小さな壺状の花では無理ですね。」
ゆっくり話しましょうと、手造りの小屋へ移動。面白いことをやってるのでと、スマホ自撮りした動画を見せてくれた。「吉本」が好きで横山やすしを装って、若者に面白おかしく意見を言うというもの。
家族は反対してるが、ネットにアップするにはどうしたらいいか。私がブログをやっているのを知って、どこにどうアップすればいいのか教えてほしいと。
私もあまり詳しくはないがちょっと調べてみようかと・・。
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1 バラ科の花。何の花か分からない。
2 120段、駆け上がった神社からの眺望。
3 麦の穂。郷愁を誘われる。
4 ミニチュアシュナウザー13歳。
5 カロライナジャスミン
6 郁子(むべ)の花
7 馬酔木も咲き出した。
8 八重桜
9 木通、雌雄同株で薄紫の雄花。
10 木通(あけび)の雌花。
11 外皮の赤みが強い夏ミカン
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手間がかかるし天候に左右されるし、ブルーベリーを栽培するのは骨が折れるしメンドクサイ。けどかわいいし、これをやっているお陰で暇で困るということもないと。
簡単に出来るものにはない魅力。失敗を重ねながらの工夫と努力が、少しずつ報われていく。その愛着とやり甲斐に心底楽しんでいる様子が伝わってくる。
電話番号を教えあったものの二人ともLINEの設定が良く分からない。
私と同学年の彼。価値観や社会背景も共通点がある。脱サラの私はサラリーマンとは距離を置いて生きてきたし経験してきたことは違う。けれどこの年になってそんな過剰自意識やわだかまりは取れている。これからあと10年ぐらいは生きるだろうから、心をオープンにして色んな人と付き合っていきたい。私にとって貴重な出会いなので、こういう出会いを大切にしたいと思う。
これから残りの人生は、バリバリと社会で活躍してきた人達が身辺整理していくのとは逆の方向へ向かっていくような心持でいる。
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