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2024.05.01
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カテゴリ:話題・情報

♪ 長生きをしてよかったと祖父言いきまだ太陽に節度のありき


 先日、民間の有識者グループ「人口戦略会議」が、全体の4割にあたる744の自治体で、2050年までに20代から30代の女性が半減し、「最終的には消滅する可能性がある」とした分析を公表しました。

 10年前、2014年に行われた同様の分析に比べると「消滅可能性自治体」は896から744となり、152少なくなっている。
 これは、最新の人口推計で、将来の外国人の入国者が増加すると見込まれるためですが、有識者グループは「実態として、少子化の基調は全く変わっておらず、楽観視できる状況にはない」としています。


自治体は全体の4割にあたる744市町村。
 今回、新たに「消滅可能性自治体」と指摘されたのは99自治体で、前回は、東日本大震災の影響で対象とならなかった福島県の33自治体も含まれています。

 2050年までの若年女性人口の減少率が20%未満にとどまっている、65の自治体を「自立持続可能性自治体」と名付け「100年後も若年女性が5割近く残っており、持続可能性が高いと考えられる」としています。

 1729自治体について消滅可能性自治体の他、若い女性が100年後も5割近く残る「自立持続可能性自治体(65自治体)」、人口増加分を他地域からの流入に依存し出生率が低い自治体を「ブラックホール型自治体(25自治体)」などと分類。
 大半が該当する「その他」(895自治体)でも人口は減少傾向にあり出生率改善などの対策は必要だとした。

 ブロック別の分析では、西日本に比べ北日本の人口流出が厳しい。東北には消滅可能性が165自治体あり、全国最多だった。一方、九州・沖縄は消滅可能性が比較的少なく、自立持続可能性が34自治体あった。(日本農業新聞)

 ★「自立持続可能性自治体」は以下のとおり。
(宮城県)▽大衡村
(茨城県)▽つくばみらい市
(群馬県)▽吉岡町
(埼玉県)▽滑川町
(千葉県)▽流山市▽印西市
(東京都)▽八丈町
(神奈川県)▽葉山町▽開成町
(石川県)▽川北町
(山梨県)▽忍野村
(長野県)▽原村▽南箕輪村
(岐阜県)▽美濃加茂市
(静岡県)▽長泉町
(愛知県)▽大府市▽日進市▽東郷町▽飛島村▽阿久比町▽幸田町
(三重県)▽朝日町
(滋賀県)▽守山市▽栗東市
(京都府)▽木津川市▽大山崎町
(大阪府)▽島本町
(奈良県)▽葛城市
(鳥取県)▽日吉津村
(岡山県)▽早島町
(広島県)▽府中町
(福岡県)▽太宰府市▽福津市▽那珂川市▽志免町▽須恵町▽新宮町
     ▽久山町▽粕屋町▽苅田町
(熊本県)▽合志市▽大津町▽菊陽町▽南阿蘇村▽御船町▽嘉島町
     ▽益城町
(鹿児島県)▽宇検村
(沖縄県)▽宜野湾市▽浦添市▽豊見城市▽うるま市▽南城市▽宜野座村
     ▽金武町▽読谷村▽嘉手納町▽北谷町▽北中城村▽中城村
     ▽与那原町▽南風原町▽八重瀬町▽多良間村▽竹富町

 因に、愛知県の消滅可能自治体と自立持続可能自治体は下図の通り。


自立持続可能自治体 消滅可能自治体

 ★「消滅可能性自治体」とした自治体一覧はこちら

 ★「ブラックホール型自治体」と指摘されたのは、以下の自治体。
(北海道)▽喜茂別町▽占冠村
(埼玉県)▽蕨市▽毛呂山町
(千葉県)▽浦安市▽酒々井町
(東京都)▽新宿区▽文京区▽台東区▽墨田区▽品川区▽目黒区▽大田区
     ▽世田谷区▽渋谷区▽中野区▽杉並区▽豊島区▽北区▽荒川区
     ▽板橋区▽練馬区▽青ヶ島村
(京都府)▽京都市
(大阪府)▽大阪市

「ブラックホール型自治体」とは
 今回の分析では、出生率が低くほかの地域からの人口流入に依存している25の自治体をあらゆるものを吸い込むブラックホールになぞらえて「ブラックホール型自治体」と名付けている。
 2050年までの30年間に20代から30代の女性の減少率が、▼人口の移動が一定程度続く場合には半数未満にとどまる一方、▼人口移動がないと仮定すると半数以上になる自治体を指す。


 有識者グループ「人口戦略会議」の副議長を務め中心となって分析にあたった増田寛也氏は、「10年前の提言のあと、各自治体の人口減対策は人口の流出をどう抑えるかという『社会減』対策に重点が置かれ、若年人口を近隣で奪い合うこととなり、『ゼロサムゲーム』のような状況になってしまった」。その上で、今回の分析では、
 *人口規模の大きい自治体は『自然減』対策が、
 *小さい自治体は『社会減』と『自然減』の両方の対策が必要と、
地域によっての特性の違いが浮き彫りになった。今後のまちづくりや人口問題の対策を考える上で参考にしてほしいと述べている。



 栄枯盛衰、諸行無常。どんなものにも寿命がある。国家も企業もそうだし、市町村とて例外ではない。その変化していく状況に順応していけるように、自ずからして変わっていかなければならない。条件が揃えば、スマートシティーのようなところに新しいコミュニティーを築き、今までにない生き方を模索していくことになるのだろう。

 人類という自然界でもっとも不自然な存在の人類が縮小していけば、自然界の生物が本来の姿に戻っていくだけのこと。

 今、池澤夏樹の「静かなる大地」を読んでいる。維新によって土地を追われ北海道に入植する人々の、アイヌとの関りの中で “土人と和人” の価値観の違い、生きる哲学の根本的な違いを語って、じっくりと問いかけてくる。


 アニミズムと自由主義。本当に幸せなこととは何なのか。近代以降、人は文明という名の欲望を追い求めて突き進んでいくしかないと思い込んでいる。こういう生き方しかできないと信じて疑わず、破滅への道と分かっていながら止めることができない、この頭でっかちの偏狭な生きもの。

 テクノロジーに依存している人間は、その依存する対象の方を変化せていくしかないのかもしれない。





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最終更新日  2024.05.23 06:40:06
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◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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