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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.06.11
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カテゴリ:出会い

♪ 好きなものを持っていることそれだけで花あるごとく幸せである



 雨上がりの佐布里池を目指して久しぶりのウォーキング。4時ごろまで降っていた雨が止んだタイミングで行くのがベターだったが、昨夜は就寝が遅かったのでさすがに無理。ブログは夜のうちに書いておこうと、やっているうちについつい遅くなってしまった。
 8時20分ごろに家を出た。



 ここでハヤブサの写真を撮っているという興味深い人に出会った。毎日のようにやって来て望遠レンズで狙っているらしい。こんなところにハヤブサがいるということに驚いたし、追っているのは2歳の若鳥だという、その生態に詳しいことにも感心した。
「あそこの鉄塔にいるんだ、見て」とファインダーを覗かせてくれる。
 なるほどハヤブサらしき鳥が止まっている。私より背が高く、ファインダーの位置が高くて安定して覗けない。でもなんとか見ることができた。
「ハヤブサがいるんですか!」「チョウゲンボウというのがいますよね、どう違うんですか?」
「チョウゲンボウもハヤブサの仲間だね」スマホの写真の中から、撮ったハヤブサとチョウゲンボウの写真を幾つか見せてくれる。

「毎日来てるんですか?」
「ああ、大体この時間に来てる」
 また写真を探して、アップで撮ったものをいくつか見せてくれる。
「これは下に降りたやつを撮ったもので、水浴びにくるのを狙って撮った」「あいつはまだ若い2歳ぐらい。若いのはまだ警戒心が弱いのでいいが、大きくなると用心してなかなかいい写真が撮れなくなる」



Bird Landより

「単独で行動してるんですか?」
「ああ、そのうち相手を見つけて一緒にいるようになるね」「巣は高いところに作るんだ。会社の建屋の屋上なんかも利用するんだよ」
「案外人間に近いところにいるんですね」
「ニューヨークのハヤブサなんか有名で、写真集が出てるくらいだからね」

 ここにはオオワシも来ることがあるよと、オオワシの写真をピックアップ。どこで撮ったのか、建物の隙間にある巣の中に親鳥と雛4数羽が写っている。「こういうのが3つあって合計18羽もいるんだわ」と楽しそうに話している。
「オオワシと言えば伊吹山・・」
「良く知ってるね、来月行く予定だよ」
「去年行って、カメラの放列をみて何を狙っているのか分からなかった」
「あれはイヌワシだね。あれが鹿を捕まえて飛んでいくところが撮ってみたいねぇ」
「鹿がいるんですか」
「おお、いっぱいおる」
「カモシカでしょう?」
「ああ、そうそうニホンカモシカだね」
「それを捕まえて飛んでいくんですか!? すごいですね」


子鹿を捕まえたイヌワシ 産経新聞(2017年)
愛知県大府市の秋田さんが、標高約1000メートル付近の伊吹山ドライブウェイで撮影した。秋田さんは8年前から年間40日以上伊吹山に通い、野鳥などの撮影を続けているという。
 イヌワシは翼を広げると約2メートルにもなる猛禽類。空中から急降下して野ウサギなどの小動物を狙う。絶滅危惧種で、全国での生息数は500羽程度とされる。伊吹山はイヌワシを山上から見下ろして撮影できる全国的に数少ない撮影スポットとされ、山上には多くの愛好家が訪れている。

 鉄塔の上でじっとしているハヤブサ。ときどき場所を変えたりする。
「動かんなぁ、腹がふくれているのかなぁ」
 しばらくして、鉄塔から飛び出した。大きく旋回するかと思いきや、空中で鳥を捕まえたらしい。獲物が重いのか鉄塔の上まで上がって来れず、必至で飛び回っているうちに遠くの方へ。下に降りたらしい。目が慣れてきた私も、なんとか目視できた。
「多賀神社の方だなぁ、あっちで待ってればよかったかな」「捕まえた鳥は羽をむしって、細かく切り裂いてから、隠しておいて後から食べるんだよ」
「へえ~、そうなんですか」

 我が家の四十雀の営巣のことや、さいきん蝙蝠が夕方飛んでいない話などを挟んだりして、とても楽しい貴重な時間だった。













「釣りをしているようなもんだね」
「そう、いつ来るかわからないし、じっと待っているしかないからねぇ」「ここは藤棚があって日陰だし、ゆっくり構えていられるので最高の場所だね。こんなところは他にないよ」
 確かに、美しい緑と池を見下ろしながら観察できるなんて最高だ。ベンチまであって、涼しい風も吹いている。






 水鳥がいる間は獲物も豊富だけど、夏場は暑いし水鳥もいないのであまり面白くないらしい。寒くも暑くもない今の時期が一番いいようだ。

 早朝から10時ごろまで、毎日のようのやってきて、わくわくドキドキしながらの5~6時間。とても良い趣味かもしれない。ブログにアップしたりはしていないらしく、写真が撮れればそれでいいという純粋なもの。釣った魚を捌いて食べたり、人に上げるために精を出したりするのとは大違いだ。
 けっこうあちこちに行っているようなので経費は掛かっているだろうが、間接的にではあるが自然界の動物との交流・交感をするのは、とても贅沢なことかも知れない。

「また、同じころに来ま~す」と、言って別れて来たものの、10キロ往復のウォーキング・コースはときどき替えるので何時になるかわからない。
 家に戻って時計を見れば、3時間を超えていた。1時間ほど池の前にいたことになる。けっこう暑くて汗もかいたし、暑熱順化にもなってとてもいい朝だった。





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最終更新日  2024.06.11 14:12:21
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)

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