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歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2024.07.11
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カテゴリ:観察

♪ 不感症ここに極まる死にゆくは人にやあらず心や ころり



 未だに北側の巣箱に四十雀がやって来ているらしい。PCの机のあるすぐ横の外壁だ。ときどき巣箱のそばの雨樋に止っていて、鳴いていたりする。網戸越しに覗くと、こちらの姿が目に入るらしくすぐに西の方へ飛んで行ってしまう。


窓から身を乗り出すと巣箱がよく見える。

 時期的に子育ての時期は過ぎているので巣を捨ててしまったのか思い、6月9日に巣箱の中を確認している。位置が高いので直接見ることができず、手で触った感じでは卵が1個あった。

 住宅工事で人の出入りや騒音、つぎつぎと変わっていく景色など、とても子育てできる環境じゃないと、ついに嫌気がさして巣を捨ててしまったとばかり思っていた。


6月9日 手を伸ばして撮っている。

 それから一カ月も経っているのに、未だにやって来ていることに驚いている。一体何しに来ているのか。外でオスが鳴いているということは、巣の中にメスがいるということ?

 昨日、「あっ、来ている」。隣の部屋へ移動して、そっと顔を出して見てみると3羽が雨樋に止っている。


うまく撮れたと思った直後に飛び去った。

 私の顔が見えたので、警戒してサッと巣箱から離れ電線に移動した。「3羽? 1羽は幼鳥か?」その内の1羽が餌を咥えているようにも見えたが、確かではない。
 かなり警戒している。よほど人間はヤバイと思っているのだろうか。エサ台に餌をあげたり、巣箱を設置したり、犬の毛を置いてやったりしているのに、ねぇ。
 


 改めて見直すとまだ1羽が残っていた。しかし、ちっとも巣箱に入ろうとしない。
 飛んで行ったのは親と幼鳥?

「四十雀は、繁殖がはじまると、メスは毎朝1卵づつ卵を産み、平均で8~9個くらいの卵を産むといわれている。全ての卵を産み終わるとメスが抱卵を開始する。オスは巣箱のそばでさえずっている。」実際には産卵途中で、もっとたくさん有ったのかもしれない。
 そして、巣離れする前のがまだ巣の中にいるのかもしれない。

 以前、ここに営巣した時は雛の鳴き声が部屋の中まで聞こえていた。壁一枚隔てたすぐ外で雛が鳴いているのを、まいにち嬉しく聞いていた。今回、そんな声は一度も聞いていない。まさかここに雛が育っているなんて思ってもいなかった。警戒して、鳴き声も出させないように注意を払って育てているのだろう。

 ここの四十雀はエライ。全国的にもレアなケースだろう。無事にすべての雛が巣立って行ってほしいが、その雛のその後の生活を想うと人間の縮図にも思えてきて、可哀そうになる。


 盛んに営巣している姿を観察していた東側の巣箱は、卵を確認してから出入りする姿もあったが、間もなく来なくなった。



 幾らなんでも、卵ももうダメだろう。どんな具合か巣箱から出してみた。


 ベッドの下地にこれだけの量の苔を運んだのだ。その上に、柴犬・小次郎の抜け毛をたっぷり使って、まさに羽毛ふとんの上に卵を産んでいる。



 ここまでやって、雛を孵すのを諦めたときの四十雀を想うと、切なくなる。
 ここに営巣し始めた時はまだ目の前は空き地だった。それが巣作りを始めると、重機が入り騒音が響き、人や車が出入りして、どんどん様子が変っていき、風景が一変してしまった。

 これも運命。別のところで良い場所を見つけてくれていればいいが・・。樹木は減る一方だし、営巣できる環境はもうどこにも無いのかもしれない。だからこそ、こんな場所にある巣箱に頼らなくてはならないわけだ。


 昨今の家には巣箱を設置することなどできないし、そんな発想を持っている住人も居ない。実際、“我が家の軒下の巣箱に、四十雀が営巣しているよ” と話をしてみても、興味を示した人は皆無だった。
 身辺には人工物しかなく、“自然は遠くまで出かけていくところ” となっていて、すでに別次元のものになっている。

 2025年の大阪万博のテーマは、「いのちの賛歌」を歌い、「いのち輝く未来をデザインする」場だという。膨大な金を使って経済優先の基に半年間のお祭り的イベントで、一体何ができるというのか。「いのち」とは何を差しているのか。






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最終更新日  2024.07.11 16:58:13
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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