♪ 虫博士になりそうな孫初めがね〈家族のじかん〉の俳句を詠みて
台風は勢力を落とし明日にも熱低になる予想。でも南から湿った空気が送り込まて東海地方では大雨が心配されている。
雲フェチのわたしは、その空の変化を雲で観察しようと出てみたが、大して面白い写真は撮れなかった。
空を見ながら散歩していると珍しい人に出会った。近所に住む知人だが「業務マニュアル全書」などの本を出したりしている、社会保険労務士でありその道のオーソリティー。散歩の帰り道だったらしい。
実は、という話から始まってずいぶん長いこと立ち話していた。気管支肺炎を患ってかなり辛い思いをしたという。食欲も気力も失せて体力が落ち、「ああ、こうして人は死んでいくんだなぁ」としみじみと感じたというから、相当なものだ。
20日間点滴に通い(少し良くなってからだろう)、ウォーキングもやっていたという。今はその甲斐あって元気を取り戻し、好きな軟式テニスもやっているという。
仕事は辞めたという。そういえば自宅の門に「労務管理事務所」の看板が下げてある。嘱託だとしてもその歳まで仕事をしていたというのが凄い。仕事を辞めたので暇になったとか。
歳を聞くと80歳だという。この歳でテニスをやり、朝晩2回のウォーキングを欠かさないという。
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私が毎日ブログを書いて、短歌を詠んでアップしていることを話すと、自分は若い頃は作家になりたかったのだという。それで、短歌も詠んだりしていたというので驚いた。今までゆっくり話す機会がなかったわけでもないが、ここへきて、立ち話でそんな話を聞くとは思わなかった。
今は短歌よりも俳句の方がいいと思っているらしい。私も若い頃は短歌など全く興味がなく俳句が好きだった。それで、こんなのがあって初めて俳句を作って応募したところだと。
「家族のじかん」をテーマに1人5句まで、1回のみの応募。カテエネ会員であること。
思い浮かぶままにささーと作って、応募フォームから送っておいた。
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演歌の歌詞が奥深くてとても興味があるという。作詞家になるのもいいかなと思ったこともあるらしい。しかし、演歌は廃れてしまってTVでも放送されない。
話の流れで、私がNHK「あなたのメロディー」に2度応募して2度とも採用されたことなど話すと、まさかとばかりに驚いていた。
人はいろんなものを背景に持っているもので、見かけでは分からないし、深い間柄でもなければ口にしないことも多い。
私は昔からバイアスのかかった見方をする悪い癖があり、最近はさすがにそれに気づいて気を付けている。反面、自分のことを話すことも少なく、言い訳が嫌いで説明不足のため、ずいぶん誤解されていたと思う。
この日の彼は、以前より性格が柔らかくなったような気がする。もっととんがっていたしアクも強かった。それが、病気をして心が洗われたというか、ゆるく大きく広がったように思える。それがとても嬉しかった。
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