旅行に行ってきま~す
と、言いたいところだけど、旅行に行くわけではない
愛車がドバイへ嫁にいく事になった。
この車は、亡くなった父からの最後のプレゼントだった。
当時20代前半だった私には少し高級だったかもしれないが、
いつかは乗ってみたいと思っていたので、「長く乗ります」と約束し、手に入れた。
あれから9年、車を買いかえる事を決めたものの、正直、すごく寂しい・・・
誰でも、9年も乗れば愛着があると思うが、
私にとっては、父の存在を感じられる、残り少ない思い出の一つなのだ。
父が亡くなって9年、さすがに父の所持品だったものは少ない。
私が車を手放す事で、また父の存在を消してしまうような、
そんな気がして寂しい・・・
もちろん、「物」が無くなっていったからって、父を忘れてしまうわけではないし、
いつも近くにいてくれてると思ってはいるが、何となく切ないというか・・・
車屋さんは、私の気持ちを汲んでくれたのか、
「珍しいタイプで国内需要もありますが、この車はあえて輸出します。
その方が、○○さんにとってもいいんじゃないですか?」と言ってきた。
外国へ持っていかれる事に一瞬抵抗があったけど、
日本で誰かの手に渡り、乗ってもらえたとしても、あと数年で廃車にされてしまうだろう
それなら、外国で20万キロとかになるまで走ってくれたら、
車としては本望だ
いつも私に運転されていた車が、はるか海を渡り、ドバイへ行き、
そこに生活する人の足となる・・・
何だか、ワールドワイドな話っ
ドバイかぁ~・・・きっと、
肌の浅黒い、口ひげを生やした、イスラムっぽい人が乗るんだろうね
誰でもいいけど、大切に乗ってほしいな。
出来れば、ボッコボコのベッコベコにしないで
最後にちゃんと洗車をして送り出してあげよう!
本当に良い車でした。
ありがとう元気でね