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2004年07月02日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
平成16年7月2日(金)晴れ。狭いアパートなのに、とても広くて静かで怖い。今日は、介護認
定の審査を受ける日なのに当の本人は遠い、遠い病院の閉鎖病棟にいる・・・多分今日も手足を
固定されている。

一人で部屋にいると、入院の日の親の姿が頭に焼きついているので胸が苦しくなる。行きの車の
中で「帰りたい~帰して~」という声も耳から離れない・・・診察だけのはずだったのに。一緒に
帰れると思ってたのに・・・先生や看護婦さんの前で、今までで一番のあばれっぷりで、緊急入
院になった・・・そんなつもりではなかったのに、まだこちらの心の準備も全然出来てはいない
のに。突然親を取り上げられたような感じで頭の中が真っ白になった。

手続きを終えて、病室で薬でおとなしくなっている親の手足を見ると胸が詰まった・・・後悔、
罪悪感、涙が止まらない。声でわかるのか?うつろになりながらも、ベットから身を起こそうと
していた。声は出ないけれども、助けを求めているような気がした・・・
暴力的になっているので、入院したらベットに固定されるのは頭ではわかっていても、実際目の
当たりにするとショックが大きい。

親戚には、泣いてはいけない!と言われても、どうしても涙がどんどんあふれてきた。帰りの車
の中でもずーっと涙が止まらなかった。近くの病院はベットの空きに1~2ヶ月かかるというの
で、車で2時間以上かかった隣の県の病院を紹介されたけれども、姥捨て山に親を連れて行くの
ってこんな感じなんだと思う。

月末に入院して、まだ3日目。家の何処に居ても、親の気配を感じる。ストロー付きのコップを
見ても悲しくなるし、布団や、洗濯物を見ても涙が止まらない。昨日、紹介状を書いてくれたク
リニックへ入院の報告へ行ったときも、どこの道も、親と1年以上も手をつないで歩いた道ばか
りで、いつもキレイな花が咲いている家の前を通るだけで涙が出て来る。歩いていても、雲の上
を歩いているような気分で何処を歩いているのか途中でわからなくなったりもしながら家に戻る
・・・誰も居ないのに、ただいまと言ってしまう。

昨日は、掃除と洗濯で一日が終わった。夕ご飯をハンバーグを作るつもりが、いつの間にか?お
肉をこねないで鍋で炒めていた・・・どうにもならないので、ナスとミックスベジタブルを入れ
てひき肉のカレーにした・・・

今日は、昨日よりも風が弱まったので苺の鉢植えを外に出す。苺がなるのを楽しみにしていた親
が入院してしまったので、せっかく花が咲いてもとても空しい。介護認定の人が帰ったら、親戚
と一緒に電車で病院へ行く予定です。でも、きっと今日も病院で泣いてしまいそうです。

お昼少し前に親戚がお弁当を持って来てくれた。保険の確認などをイロイロと調べてもらった結
果、とても面倒な状態になっていた。本人の委任状・・・自分の名前も書けないし。外回りの担
当者の前で、本人の口から話すという事も多分無理。残りの手段は、家庭裁判所へ出向いて手続
きをしなくてはいけないらしい・・・こういう痴呆の場合は、委任状なんて無理なのに!?もう少
し何とかならないのだろうか。小額の保険だったけれども、入院時の差額ベット代ほどの金額は
手続き次第で戻りそうなので少し安心した・・・親に感謝だった。

午後に、認定の調査の方が来たけれども本人を見ていないので申請を取り下げるか、病院まで出
向いて調査するかを上司に相談しますので、結果を月曜日連絡するとの事だった。取り下げの場
合は、退院して自宅に戻ってから再び調査になるのでそうなると少しキツイのが現状・・・。

調査の方が帰られてから急いで仕度を済ませて、病院へ。数年ぶりの早歩き、ヒザも痛めている
ので途中、痛みで気が遠くなったりしたけれどもいつの間にか感じなくなった。地元の駅で時計
を見ると2時3分。電車で大きな駅へ行って、快速に乗り換えて病院のある駅までちょっとした
小旅行な気分。向かい合わせの座席に乗るなんて滅多に無いし・・・

駅に着いて、病院からの送迎バスに乗るつもりだったけれども10分ほど待たなくてはいけなか
ったので、タクシーで行く事になった。タクシーに乗って病院までちょうど5分で到着した。病
院に着いてから親戚が売店で冷たいコーヒー牛乳を1本購入して、病棟へ。インターホンで看護
婦さんに戸を開けてもらって中に入ると、おじいちゃんおばあちゃんでイッパイ・・・きっと親
はここでは最年少なのではないだろうか?

病室に行くと、今日は手足は開放されていたけれど胸のところは固定ベルトがつけたままだった
まだ暴れてしまうのかもしれない・・・親は、かなり泣き通していたようで目の横に白い塩の線
がいくつも出来ていた。顔とか拭いてはくれないのかな?親戚の買ってくれたコーヒー牛乳を一
口飲んで「美味しい~っ!!」と声をあげた。喉もかなりカラカラだったのかもしれない(T_T)

親は、少し安心したのかイロイロと喋ってはいるけれども半分は意味のわからない事だったけど
手を握りながら話を聞いているうちに眠ってしまった。ちょうど面会時間も終わりで入院患者の
オムツ交換時間になったので、起こさないように手を離してそっと病室を後にした。親が目を覚
ましたら夢の中の出来事になってしまうと思う。そう思うと少し悲しい・・・

病院まではかなり時間もかかるけれども、交通費も往復で結構な金額になる。出来るだけ毎日で
も通いたいくらいだけれども、財政状態を考えると一日おきでもかなりキツイ。JRでも各鉄道
会社でも通勤定期みたいな、入院見舞い定期なんて無いのかなぁ~・・・

帰りは、病院のバスを使って駅まで戻って普通の各駅停車で帰った・・・行きも帰りも座ってい
られたので、楽は楽なのだけれどもやはり慣れない土地に行くのは精神的にシンドイ。乗り換え
も済ませて地元の駅に戻って駅ビル地下のうどん屋さんで、少し早めの夕ご飯を食べた。今日の
状態が少し良かったのを見て安心したせいか、おなかが空いた。讃岐うどんを食べて、オナカい
っぱい!昨日は何にも食べていなかったので、少し気持ち悪くなったけれど・・・(^_^;)

家に戻ってから、今日の電車コースを確認。インターネットで時刻表を見ながらいろいろと検討
して、今度行くときはまた別のコースで行ってみようと思う。どのコースも時間的には1時間と
10~20分ほどなので、早く着けるのと安く帰れるコースで通いたいなと思う。

薬が効いていて、症状もこのまま穏やかな性格で退院出来ればしばらくの間は自宅でデイケアに
も行けるかも?と親戚は言ってくれたので、少し気持ちが楽になった。後は、親が一日も早く体
力を戻して退院してきてほしい・・・





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最終更新日  2004年07月03日 12時18分35秒
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