惜別
昨日朝、学友の一人から電話が入り恩師の逝去を知らされた。 昨年11月下旬に『年末・年始の欠礼』を出したら数日の内に返事を下さって、書面で私の健康を気遣ってくれていた方が先立つ不条理。 卒業後も様々な場面でお世話になっていて、同じ市内在住なのに一度もご自宅を訪問もせずに居た事が非常に悔やまれる。 個人名でネット検索すると十数冊の専門書がヒットするほどの偉人である。 七十代での逝去は若過ぎると思う。 半年ほど前に新聞のコラムで、とあるホスピスの男性医師が寄稿した文章を読み心に刻んだ一文があった。 それは、ホスピス患者に『やり残した事は?』と問うとほとんどの患者が『△△さんに会っておきたかった』と言うケースが多いと言うもので、『死に際に悔いを残さぬよう、心づもりのある人がいたら会えるうちに会っておきなさい』と言う内容だった。 それを読んだ瞬間、私も早速恩師にお会いしなければと強く思っていた。そして、喪明けの立春過ぎにご自宅を訪問しようと考えていた矢先の訃報である。 何故、立春に拘ったのか・・・今となっては手遅れで後悔の念が強い。 今日は隣町在住の学友と待ち合わせてお通夜に参列して来たが、こんなに早く他界するとはこれっぽっちも考えていなかったので慚愧に耐えない。。。 『親孝行しようと思う時に親はなし』とも言うが、今回の惜別も正にそのものだ。 後はご冥福をお祈りするばかり。。。。。南無。