神輿草(みこしぐさ)
【神輿草(ミコシグサ)】とは、 フウロソウ科の多年草,園芸植物,薬用植物。 八月頃に咲く花の名前=現証拠(ゲンノショウコ)の別称。種を遠くに飛ばすため果実が弾けるが、弾けた後の姿が、このような形になり神輿の屋根の四隅についている飾り似ていることから「神輿草」と呼ばれている。 八月頃に咲く【花】=ゲンノショウコ2018年9月8日、狭山市都市緑化植物園にて撮影 開花時期は6月下旬~10月上旬ごろ。花は柄の先に2つずつつく。直径1~1.5cmくらいの淡い紅色から白色の5弁花。(花色は西日本ではピンク、東日本では白が多い、とされている。)萼片も5つ、花の中心にある雌蕊の花柱も5つに裂ける。花後の【神輿草】になる直前※上記の画像はネットより借用。 花の後にできた果実は、次第に先端が長く嘴のように伸びて、種子は下の萼片の中にできる。熟して黒褐色になると、下から果実が裂けて、裂片が種子を先につけて巻き上がり、面白い形が出来上がる。巻き上がったときに見えている中心の軸は、「心皮間柱」といって、花軸が雌蕊を貫いて花柱まで伸びたものだそうで、雌蕊が複数の「心皮」という胚珠を包み込むものから出来ていて、そのそれぞれに種子が出来ている。 種子が弾けておらず、残っている状態は、まさしく神輿の屋根のようである。秋に見られる【神輿草】(ミコシグサ)2018年10月27日、狭山市都市緑化植物園にて撮影 【神輿飾り】の例※ 画像はネットより借用。 【心皮間柱】は、黒褐色で、銅のような金属感があるので【神輿飾り】のように見える。※ 本文中の青い文字部は【花々のよもやま話】を引用。