蜜柑比べ
この時季、住宅密集地の我が家主周辺では青々とした葉っぱの間から橙色の実を着けた【ミカン】を見掛ける。次の二枚の写真を見て、何の実か正答できる方は数少ないものと思われる。【キンカン】【夏ミカン】如何でしょうか?両者を穴の開くほど眺めてもその違いを見分けるのは至難の業ではなかろうか? 両者の特徴を【季節の花300】(←外部リンク 別窓)より抜粋すると、【キンカン】(蜜柑科) 中国原産。1826年に、中国の商船が遠州灘(静岡県沖)で遭難し、漂着して清水港に寄航した際に、船員が、助けてくれた地元の人に砂糖漬けの金柑果実をプレゼントし、そのタネが育って、日本で広まった。7月頃に花が咲き、8月頃までに実ができる。実の表面はスベスベ。冬頃に黄色くなる。実のサイズは、みかんの小型タイプ。皮がついたままでも食べられる(よく洗ってから食べましょう)。のどあめとしても使われる。薬効 せきどめ、解熱薬用部位 実「金」は実の色から。「柑」は「柑子(こうじ)」でみかんの古名。「金橘」とも書く。別名=【姫橘(ひめたちばな)】【夏ミカン】(蜜柑科) 5月頃、白い5弁花が咲く。晩秋に黄色い大きな実がなるが、そのまま取らずに翌年の初夏までたつと樹上で熟し、酸味が抜けて食べやすくなる。本当の呼び名は【夏橙(なつだいだい)】だが、商品名としてはいまいちだったため明治の末頃から【夏みかん】と呼ばれるようになった。江戸時代中期に、山口県の仙崎(長門市)に漂着した果実の種子が夏みかんの起源。明治時代からは、仙崎の近くの萩地方へ、また、次第に全国に普及した。現在、山口県の県花になっている。薬効 食欲不振、神経痛薬用部位 果皮生薬名 「夏皮(かひ)」別名=【夏柑】(なつかん)、【夏橙】(なつだいだい)実の大きさは、凡そ10cm(≒成人・男性の握り拳)程度。 こんな真冬に夏ミカンが生り、酸味を抜く為に次の夏まで取らない事を知ったのは数年前の事でそれを知った瞬間は大変驚いた。。。 今でこそ、夏ミカンもキツイ酸味が無く美味しく頂けるが、思い起せば幼少の頃の夏ミカンはとても酸っぱく、砂糖をまぶして食していたものでR。。。(←果たして、そこまでして食する価値があったのやら・・・・)