我が家の担当の営業さんから電話がありました。
用件はおっしやらず、今から我が家に伺ってもよいですかとのこと。
・・・・・・。
しばらくしてやってきた営業さん、格好が普段着。
あれれ、土曜日なのに仕事じゃないなんて・・・・。おやすみなんて?変です。
「実は、突然ですが、今月半ばで退職することになりました・・・。」
ええええ~っ!!
残念でなりません。
我が家の初代担当は、一条工務店北海道新規開拓のため進んで転勤されました。
初代さんが引き継いでくれた2代目担当さんは、その初代さんが頼っていたベテランさん先輩です。営業担当といっても、決してトークがうまいとか、そういうタイプではなく、本当のことを言っちゃうタイプの人です。現場や動いているほうが好きで、どちらかというと言葉少なくモノをつくる系の人です。
初代担当さんも、困ったときはなにかと相談に乗ってくれていて、
我が家も引渡し後の補修箇所の相談など、なにかとお世話になった人です。
住宅メーカー営業職ですから、ノルマは厳しい。
日本中の住宅会社が軒並み厳しいのです。
それでも、目標が達成できない人へは、遠方への転勤話がでます。
会社は明言しませんが、「嫌ならやめろ」ということです。
営業やアフターサービスも、
マニュアルはあるのでから、ベテランでも、新人でもそれはできます。
でも、長年の経験で培ったものは、やはり営業所にとっても財産です。
経験のない営業さんでは
「それはできませんね。」
で終わるかもしれない事案や
そのままでいくとトラブルの原因になるようなトラブルの発端を察知できるのも
やはり経験がモノをいう場面が必ずあるのです。
家作りはマニュアルだけではできません。
営業さん、現場の職人さん、設計、経理、管理、いろんな人が責任を持って
取り組んでくれて出来上がります。
一条工務店の坪単価よりも安い会社はたくさんあります。
今の時代、より安い単価の会社へ顧客が流れるのは仕方がありません。
それでも、高気密で全館に床暖房が施工でき、温度差のない暮らしという高性能の家を、自信をもって人に勧めてきた社員に
遠方へいけ、それがいやなら辞めろ
それはあまりにもひどいじゃないですか。
書いていて泣きそうになります。
でも、たかだか顧客の私がどんなに憤ってもなにになるのか。
自社製品を自信をもって進める営業さんがいる、それは会社の宝じゃないですか
その宝をなぜ捨てる!!