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播州の秋は祭りの秋といっても過言ではないほど、お祭りの盛んな地域です。特に瀬戸内海に面した「浜手」と呼ばれる地域には、華やかで勇壮な祭りがいくつもあり、多くの観光客を集めます。私の住んでいるのは、その中でも屈指の祭りを受け継いでいる「灘地区」と呼ばれる地域です。「灘のけんか祭り」(灘祭り)といえば、播磨の人なら、たぶんご存知ではないでしょうか。
先週末から、大阪に住む夫の弟(単身)が、週末帰省をしています。この村の男は数え年で43の前厄の年から3年間は「取締」(とりしめ)という祭典役員につきます。そのあと3年間は「祭典委員」。祭りに関わる準備、当日の運営の中心になります。 弟は今年、取締3年生。最上級生なので、こまごました仕事は少なくなったようですが、この伝統行事をあとに続くものにしっかりと伝えていかなくてはならない、最も責任の重い年回りなのかもしれません。 なにも知らずにこの地に嫁に来てしまった私ですが、4年が過ぎ、祭りになったらどうにも収拾がつかない男たちの扱いにも慣れてきました。少し離れてみる余裕も出てきましたが、そうやって見ていると、この地域の伝統行事が、地域住民、お年寄りからベビーちゃんまでをしっかりとつないでいるのだということをと感じます。祭りは男祭りで、女人禁制ですが、だからこそ男たちは子どもたちにも無関心ではいられないし、世話もします。伝統行事を受け継ぐというのは簡単なことではありませんが、地域全体で支えあって残していかなくてはならないのです。 私は毎年10月に入ると、村のどこにいても神様がいらっしゃるような気がします。子どもの数がどんどん減り、小学生は300人ほどになってしまった小さな村ですが、活気にあふれて、村の人がみんな家族のように親しく声を掛け合います。子どもたちが守られていることを1年のうちで最も強く感じる季節です。 灘のけんか祭りについて詳しく知りたい方はこちら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/21 07:57:01 AM
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