「あのなぁ～　ジャイルズぅ～ちょっと来てみィ～」

「ナニぃ？　オト～チャン」

「これいらんかぁ？」

「ワァ??!　何やこれ　古いテープやなぁ～」

「これはオト～チャンが　長い間掛かって録り貯めといた

　『ビートルズ』のテープや」

「『ビートルズ』のテープ？　ほんまモンかぁ？」

「ほんまモンに決まってるやろ！　お前のオト～チャンの

　名前は何や？　言うてみ？」

「ジョージ・マーティン」

「そやな　ジョージ･マーティンや　でも今はその名前の前に何か付くやろ？」

「さぁ～～」　(ココ笑うトコですよ　お客さん！)　

「せや！　そのサー　ジョージ・マーティンが嘘を付くとお思いか？」

「う～　それにしても『ケースにも入ってない』こんなホコリだらけのテープ

　どないしまんのん？　僕　もろたってゴミになるだけやん！」

「アフォやなぁ～　お前ぇ～　こんな『お宝』！

　ちょっとそこらの家には無いぞォ～」

「まぁ　『お宝』や言うねんやったら　それなりに手入れするか

　保管方法考えた方がエエのんちゃう？」

「それでや　お前ももぉ～エエ歳や　いつまでも『ワシの七光り』だけでは

　この世界　生きていくのはシンドイぞ！思わんか？」

「う～　まぁ～そりゃ正直　コレっちゅう仕事も残してへんしなぁ」

「でな　このテープ　お前にやるさかい　好きなよ～にアレンジしてみ！」

「エッ?!　このビートルズの曲を？　僕が？」

「そや　元々ワシのもんや　かまへんかまへん！」

「せやけど　僕が勝手に繋いだり切ったりしてエエもんやろか？」

「あぁ～　心配せんでエエ　心配せんで　ポールとリンゴにはウマイこと

　言うてあるし　ヨーコとジョージんトコには全部出来てからでも

　エエやろしぃ」

「ホンマ？　大丈夫？　あとでもめへんかぁ？」

「心配すんな　って！　最初は「サーカスの舞台用音楽」

　ちゅうことにしといて

　せっかくやからCDにしましたぁ～　って」

「でもなぁ～　タイトルに「ビートルズ」使うのんは気が引けるなぁ～」

「アァ～ン　そんなん気にしてたら負けぇ～～～　

　第一ウソ付いてる訳やないんやから

　この音は紛れも無くビートルズの音や　正真正銘彼らの音楽や！」

「そうかなぁ～」

「ナニ弱気になってんねんなぁ～！　さぁ明日から早速作ろうや　なっ！」

「俺に出来るかなぁ～　自信ないわぁ」

「エエがな　難しかったらオト～チャンが手伝うたるから　任しとき！」

「オト～チャンがそない言うねんやったら　任せるわ」

「ヨッシャヨッシャ！　大船に乗った気でおったらエエわ

　いっそのこと　ワシひとりで作るさかい　お前　名前だけ乗っかるか？」


「・・・・」





っと　こんな会話が有ったか無かったかは知りませんが

ちょっとヒマになった「大御所オヤジ」が「跡取りムスコ」に

功名の機会を与えてやった・・・そんな気がする「ＬＯＶＥ」



　
２つとも画像クリックでYouTubeへ

賛否両論ある今回の「ＬＯＶＥ」ですが

↑のような動画をあらためて見ると　当時から

「ビートルズの音楽」はかなりのウエイトで「ジョージ・マーティンが作った」

と言えそうですし　その意味からすれば今回の「新作」も強ち「バッタモン」

扱いにする訳にもいかないのかなぁ～　とも思います

どっちにしても　天国のジョージとジョンには関係ない話ですわな

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