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「なんとか今日は 雨も降らんかったし オッチャン オバチャンも満足して帰って行ったわ」 「あっ そうなん? 良かったやん で? お二人さんは何か言うてたかぁ?」 「いや 何やら前から行きたかったんやて あそこのお寺」 「ふぅ~ん もうちょっとハヨ言うてくれたら 私もスケジュール空けといたのになぁ」 「あぁ かめへんかめへん アァ~タが忙しいのんは オッチャンらもよォ~知ってるから エエよ」 「そうなん 悪かったねぇ 長いこと会うてへんわぁオッチャンらに・・・」 「お天気は快晴ちゅうわけやなかったけど 寒いことなかったし ちょうど良かったわ 俺の日頃の行いがエエからやろけどね」 「さぁ それはどうかなぁ~?」 「もぉ~可愛いないなぁ そこは素直に頷くトコやで」 「フフ せやけど結構時間掛かってたねぇ ドコとドコ回ってったん?」 「いや そんなに距離は歩いてへんねん けど 一箇所に時間掛かってなぁ~」 「ドコドコ? 何か面白いトコあったんかぁ?」 「うん オッチャンらなぁ 定年になってから ヒマなんとお金に余裕が あるのんとで『骨董品』に凝りだしたらしいわ」 「コット~? 何やあのお皿とか壺とかのか?」 「せや 特に壺に興味あるらしいわ」 「そんなもんシロウトのあの二人に判るんかいな?」 「まぁ オバチャンが言うには『今のうちは偽モンつかまされても 勉強やと思て あんまり高いモンは買うてない』って言うてたけどな」 「まぁ~ せやな そない簡単に『お宝』が手に入るわけないしな ほんで 昨日もその『骨董品』がらみでコッチへ出て来たん?」 「うん その『いっぺん来たかったお寺』の門前にな有ったんや『骨董屋』が」 「ソッチがメインちゃうのん」 「アトから考えたら そうやったみたいやけど」 「何かエエのん有ったん? そこの店」 「小っちゃい壺やねんけどな 店の親父が『これはエエもんでっせぇ~ なかなか出回らん 正真正銘のお宝! 間違いおまへん!』って」 「へぇ~ どんなんどんなん 古いのん? それとも作家がすごいのん?」 「あっ?! せやせや写真撮ったぁんねん チョット待ってや」 「見せて見せて!」 「おぉ コレやコレ」 「ヘェ~ コレがそうなんや?」 「250万もすんねんでぇ」 「ニ ニヒャクゴジュウマン???」 「そや! 何でも400年以上前のモンらしいわ」 「ホンマかいなぁ? 400年言うたら戦国時代やん!」 「そうそう! 『利家とまつ』『戦国自衛隊』でお馴染みの・・・」 「アホ! 学校で習たから知ってるんや!」 「でな・・・チョット言いにくいねんけど・・・」 「ナニナニ?? また何か良からぬ予感が・・・言うてみ!」 「コレ 買うたん俺やねん・・・」 「エェ~~~~~ッ!?!?!? な 何でアンタが買うのん!」 「お オッチャンらは『エエ品やと思うけど 残念ながら今回はPassするわ』って」 「手持ちのお金が足らんからか?」 「それも有るみたいやけど『壺にしたらクチが広過ぎへんか?』って・・・」 「ン? そやな 言われてみればチョット変な形やなぁ~」 「それにちゃんとした『箱』もあらへんねん」 「ますます怪しいなァ~ って! ほんで何でアンタが買うて来たんや!」 「いや やっぱりウチにも1個位『お宝』が無いと カッコ悪いかなぁ~ って」 「ほんで250万 言い値で買うて来たんか!」 「いや 骨董屋の親父も『バレタかっ』ちゅう顔しとったから マケさせた」 「マケさせた? 何ぼで買うて来たんや?」 「250・・・エン」 「ニ ニヒャクゴジュウ エン??? たったのかいな?」 「そう! たったの250円で」 「どんな商売しとんねん! その骨董屋! で! その買うて来た壺 見せてみ!」 「あのなぁ・・・」 「何やのん? ハヨ見せんかいな!」 「上の写真にマウス合わせて クリックしてもらえますか?」 「クリック? クリックしたら見れるんかいな? カチッっとな と・・・」 「へへ・・・」 「アァ~~~~ アホらしいっ! もう寝るでぇ! 玄関カギ閉めといてや!」 「ハイ ハイ」 ←RANKING!クリックして頂けると励みになります ←コチラも参加しました どうかヨロシクお願いします ←も1つオマケにお願いします お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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