４０過ぎて自動２輪取得！！

さて、８時間目だよ。これをクリアすると第一段階の
みきわめを残すのみ・・・

教習所に着くと、入口に大きな張り紙が・・・
「熱中症にご注意！！」
色々予防策が載っていた。
特に２輪教習の方はご注意を！！！
赤い文字でデカく書いている。
やはりこの炎天下での教習はヤバいのか？？
ちょっと引いている私の脇を、教習生を送迎するため
外に出てきた、ちょっと年配の教官がすれ違いながら
「気合い！！気合い！！だよ！！」
弱腰を悟られてしまった・・・っていうか、なんで私
が２輪教習生と知っている？？？
左手にＭＹヘルメットをぶら下げていた自分が写って
いる玄関の大きな鏡を見て納得・・・

いつものように、プロテクターを付け、グローブを付
け、ヘルメットをかぶり、車庫から４００ｃｃ教習車
を出して、臨戦態勢を整えた（ちゃんと点検もした）。
また、新しい教官が・・・
年齢は、失礼ながら、私よりかなり上の方・・・
お腹周りはすっきりしており、スタイルが良い方。
「日陰で準備運動しましょう」
簡単なストレッチで、かなりの汗が・・・
「では、スタートしましょう！！」
この教官、車庫から７５０ｃｃを出し、スタートした。
華奢なスタイルなのに・・・すごい！！！
Ｓ字・クランク・スラローム・カーブ・・・
すべて同じスピードで（たぶん・・）簡単にパスしてい
く。何人かの教官の後ろを走ったが（まだ７時間だけど）
一番うまくて、綺麗な乗り方だった。
「では、坂道発進と停止を練習します」
「後ろブレーキが甘いですよ！！」
「半クラッチの使い方が悪いです！！」
「そのままだと下がりますよ！！」
「ふかし過ぎです！！」
「体重移動が中途半端です、しっかりと！！！」
ほほを伝わるのは汗か、それとも涙か・・・
厳しいぞ、この教官！！
何だか知らんけど、「うまくできなくて済みません」って
口走ってしもうた・・・
教官の口元がちょっとだけ緩み、「いえ、私にあやまられ
ても・・・」そりゃそうだ、でも、思わず謝ってしまうほ
ど厳しいのであった。

昔、部活で厳しいコーチと監督、ＯＢまで来て、試合前は
地獄であった。先輩の理不尽さがない分、厳しさが身にし
みた。あの頃は反抗期ど真ん中でもあり、「やってやろう
じゃねえか！！」と、勢いもあった。
あの頃は・・・

久々である、厳しいご指導は・・・
ある意味、引き締まった気持ちになった（体と性格以外で）。
姿勢や操作の悪い部分を次々と指摘・修正され、１時間が
過ぎた。
ヘルメットをはずすと、教官がいつもと違う教官室へ私を
促した。
「私・・・厳しかったですか？」意外な言葉。
最近、私のような中年オヤジ教習生が増えており、教える
立場の教官の方が年下になるケースが多いらしい。
そのため、教官が教習生に対し、命令口調や厳しい言葉を
発せなくなってきているとの事。
教習生からみれば、「そんなこと」と思ったが、結構切実
な話のようであった。
教官に気を使われては、こっちも委縮してしまう。
「逆にありがたいです、ご指導お願いします」
ちょっとだけ、心の中と違う言葉で返したが・・・
「そうですか！わかりました！お疲れさまでした」
ハンコを押した書類を渡し、教官は去って行った・・・

「厳しい」ひとより「やさしい」人の方が絶対良い！！
でも、でも、そんな風に言われたら・・・
皆さん、どう思います？

次回は、み・き・わ・めじゃあ～！！
人生のみきわめを未だに出来ていない私が、果たして通過
できるであろうか！！こうご期待（誰に？？）