変化結び●帯によって決める帯結び(1)
成人式の帯結びは、帯によって結び方を決め、長さによってはアレンジを加えたりしますので、臨機応変に一瞬の判断力が要求されますね。何分もの間考えて「○○○ですので、○○○にしましょう」などとのんきなことは言ってられません。予定時間以内には必ず仕上げなければなりませんし、予定よりも早く仕上げるよう努力しなくては…と思いますものね頑張りましょうね。一瞬にして…と言われても、そんなにすぐに判断なんて出来ないわ…と思いますでしょうか?確かに判断するのは難しいかもしれません。でも注意深く帯を見ることで判ります。そして、この帯にはどのような帯結びが最適なのかを考えます。ご質問を頂いています。硬い帯や厚みのある帯、短い場合などの帯結びのポイントについてそれぞれに書かせて頂きますね。●硬い帯・厚みのある帯の帯結び通常、成人式(振袖)用の袋帯には帯芯入れずに、または薄い芯にします。その方が結びやすいですし、販売の時にそのようにアドバイスを受けると思います。本当は帯の為には芯を入れた方がいいので、芯を入れて仕立てる場合もあります。お店や店員さんによっても違いがあるとは思います。また昔の帯ですと、今の帯よりも織りがしっかりしていますので、厚みがありますね。このような帯の場合、帯結びに苦労されると思います。今風のひだが沢山!…という帯結びは避けたいですね。綺麗に仕上げにくいですので、奇麗に仕上げられる帯結びにするのが一番です。古典的な帯結びになりますが、少しアレンジを加えることで新鮮になります。硬さを生かすのでしたら、お文庫系が良いですね。お文庫は、やわらかい帯ですと、形が崩れてしまいます。しっかりしている帯だからこそ、多少当たっても崩れずに済みます。最初にたれ先でお文庫の上部分に乗せる羽根を作り、その後お文庫に入ると華やかさが出ますね。一般的に呼ばれているのは「花文庫」この上の部分に少し変化をつけると雰囲気が全く変わってきます。また手先を少し長くとり、帯締の位置より手先側の内側に入る部分をアレンジしてもまた素敵です。これは帯の長さによって変化させると、それぞれに違った仕上がりになりますので、お文庫だけでも数人分のアレンジができます●硬い帯・厚みのある帯の結び目このような帯の場合、結ぶ時も苦労しますね。結び目は、ごわごわして膨らみも多く、泣きたくなりますね。ポイントとしては、結ぶ所の帯をきれいに折っておくことです。手先とたれ、共に帯幅の半分に折られていますね。結ぶ時は、たれの方は更に半分に折ると思います。手先側も更に半分に折ります。結び目は折り紙で折り畳むように、奇麗に整えます。おみくじを木の枝に結ぶような感じですね。すると膨らみはあまり感じなくなります。手先側を半分に折る時、帯に巻きこんであるものを結び目の奥の方まで半分に整えると、胴に巻いた帯の巻き始めの上の部分にひと巻き目が見えてしまうということが防げます。↑ちょっと分かりにくかしら…結んだ時に、手先側が上にあがってしまうため、巻き始めの帯が上にあがってしまいます。それを防ぐために、折り込むのですね。さて、この方法で上手く出来ない場合、あまりにも膨らんでしまう場合は、結び目を無くしてしまった方が仕上がりが奇麗にいく時もあります。振袖の着付本などによく出てきます「とりあえず仮紐で押さえ結ばない方法」を試してみるといいですね。ただし、帯によってはゆるんでしまいますので、帯締でしっかり固定することに注意が必要です。また帯結びをしている間にも、ゆるみが出ますので、両脇はクリップでしっかり固定することをお勧めします。最後に外し忘れのないように…ちなみに私は結ばない方法は行っていません。必ず結んで仕上げています。いろいろな方法がありますから、ご自分がやりやすい方法を見つけてくださいね。絶対にこれでなくてはいけない!ということはありません。仕上がりが奇麗で、崩れなければ何も問題はないのですものね長くなってしまいましたので、続きは明日にまた書きますね振袖のページ 着付ポイントや帯結びをご紹介!小春の手作りショップが新しくなりました♪携帯からもご注文頂けるようになりましたので、よかったらこちらもご覧くださいませ。小春の手作りショップ小春の手作りショップ●三重紐振袖の着付ポイント ブログランキング に参加しています 毎日、多くの皆様にご覧頂きまして、大変嬉しく思っています。 いつも皆様に温かく支えて頂いて、心から感謝しております。 本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。 小春日和(和小物・着物・着付) ※ 私のサイトです。着付ポイントをまとめていますのでよかったらご覧ください 着物ヘアー お香のページ 七五三のページ あすなろ履きのページ 小春の手作りショップ ※ 小春オリジナル飾り紐や三重紐など販売しています 春うさぎの子育て ※ 私の息子のことはこちらへ綴っています … 更新できずにいます