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カテゴリ:紅影オリジナル詩!!
君と抱き合って眠る時間がすごく好きで、 胸のあたりがいつもジワって温かくなるのが分かるんだ。 同じ時間、同じ空間に二人でいることが、 彼にとっては運命みたいな出来事のように思えて、 そんな青臭いことを考えている自分を嘲笑いながらも、 こんな自分なら少しは好きになれるんじゃないかって…。 昼食に二人でピザを焼いて食べた。 フルーティーで甘口の安物の白ワインだけど、 君と飲むときにだけはヴィンテージの高級酒に変わる。 それが食べ終わると、 彼女は、この世で一番の幸せみたいな顔をして、 一袋のポテトチップスを全部ほおばって、 それから二人はまた、3歳児が昼寝する時のような幼さで、 ベッドにもぐりこんでは、互いの愛情を確かめ合った。 部屋の冷たい壁に素肌を付けるとね、 体中の血流が、何かを暖めたいといった願望を持ち合わせているかのように、 熱を奪われてゆく心地良さがあるんだ。 俺は誰にも負けないからね。 他のどんな奴にだって。 ”本当に?”って彼女は、 いたずらっ子みたいな瞳で俺を見つめてきて、 枕元でジャンケンをした。 君がパーで俺はグー。 したり顔で満足気の彼女に、 澄ました顔でしつこく食い下がる彼。 ”俺はバルタン星人を連れてくる、そうすりゃあいこだ” そんなの馬鹿げてる、って君は笑ったけど、 俺はこの人生を、勝つまでやるつもりなんだからさ。 俺は、きっとね…、 君を幸せにするために生まれてきたんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/30 10:54:16 AM
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