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テーマ:ウォーキング(4415)
カテゴリ:レレレのレ
しとしとと降り続く雨の中、今日も「駅からハイキング」に参加した。
今回で4回目となり、『新緑の碓氷峠アプトの道旧線ハイキング』というタイトルが付いている。 恐らく皆さんは「アプト」って何?って感じでしょう。 これを説明するには、少し歴史を遡らねばなりません。 国鉄の信越本線は群馬県の高崎~横川~軽井沢~小諸~上田~長野と続いていた。 ところがこの横川~軽井沢間(通称・碓氷線)は、かなりの急勾配。 蒸気機関車の時代は機関車を2台繋げたりして、運行してたようです。 しかしあまりの急勾配のため、車輪とレールがスリップすることもあったとか。 蒸気機関車にスリップを起こさないようにするため、右側車輪と左側車輪の中心に歯車を設け、レールとレールの中心にはその歯車が噛みあうようにして敷設されたのがアプト式と呼ばれている。 外国の高山列車とかでは使われていた技法です。 この「アプト式」により、上り勾配での登坂力と、下りでの制動力を確保することが可能になった。 しかし、アプト式はすべてに人手によるところが多く、運用、維持、管理には並々ならぬ労力を要した。 さらにこの区間はトンネルが多く、蒸気機関車の煙のため窓も開けられなかった。 そんな背景からこの碓氷線は日本で一番最初に電化された。 電化されたことで、粘着式といわれる電気機関車が登場し、このアプト式は役目を終えた。 さらに現在は長野新幹線が開通したことにより、横川~軽井沢間の在来線(碓氷線)も役目を終え、廃線となっており、JRバスによる運行となっている。 さて、予習はここまで。 私は上野駅を早朝に出発する臨時快速列車「碓氷」に乗り、うとうとと眠っている間に横川に着いていた(^-^; 横川駅と言えば「峠の釜めし」が有名だよね。 今ではもっぱら駅ではなく、国道沿いのドライブインでたくさん売り上げているようだけど。 今日のコースはおよそ次の通り。 出発点は横川駅→旧丸山変電所→碓氷湖(湖畔を一周)→第三橋梁(めがね橋) めがね橋が折り返し地点となり、あとはもと来た道を下って横川駅が終着地点となる。 横川から先にある旧線は、ハイキングコースのように砂石を敷き詰められ、とても歩きやすい所です。 ご覧の通り、右側はレールを残して歩道化し、左側は先にある温泉施設へとつながる観光トロッコ列車の線路となっている。 途中に旧丸山変電所というレンガ造りの建物を発見。 無表情になりがちな施設の建物だが、このレンガ造りはちょっとした装飾がされていた。 また屋根はきれいな色の瓦で葺かれていたので、最近補修されたものと思われる。 この辺りは猿が生息するのか・・・(^-^; 後ろからトロッコ列車がやってきた。 トロッコ列車が登り側の線路を使用していたが、温泉施設までの営業で、その先はアプトの道が登り側線路に移る。 写真はアプトの道が左側の旧線に移る場所。 この辺りからいくつものトンネルを抜けることになる。 入り口のアーチ部分だけレンガを使用し、奥はコンクリートだろうとタカをくくってら、大間違い。 奥も全部、レンガを積んで作られていた。 しかし中を歩くと結構レンガが抜け落ちていたり、水がしみだしている。 ところどころでコンクリートのよる補修がされていた。 写真は鉄骨とコンクリートを用いて、大掛かりな補強を行った部分。 トンネルを二つ抜けると、眼下に碓氷湖が広がる。 少し霧がかかっているようだ。 このアプトの道の脇にあるので、碓氷湖は帰りに寄ることとし、まだ登り続ける。 トンネルが続く道を登った。 さて、折り返し地点のめがね橋に到着。 旧国道18号線から見上げるような角度でめがね橋が見れるので、ドライブで近くを通ったとか、写真などをご覧になっている方も多いでしょう。 そのめがね橋の上に、いま私は居るんだ・・・、と思うと嬉しい。 めがね橋の大きなアーチを見下ろすと新緑の木々に邪魔されて、うまく撮れませんでした。 そこで仕方ない、このめがね橋から下の旧国道18号線に下る階段があったので、行って撮ってきました。 めがね橋をあとにし、来た道を戻る。 来るときは上り坂を急だとは思わなかったが、下るときは結構な勾配が付いているように感じる。 登っている時の視線は少し前の路面を見て歩く。 下っていく時は登りの時より、遠くに視線を置くからそのように感じられるのだろうか? そして帰りに寄ろうと決めていた碓氷湖の湖畔に降りていった。 温かいお茶のサービスを受けて、ひとやすみ。 ここの小さな小屋が雨をしのいでくれる。 そして湖畔の一周に出掛ける。 思ったより随分整備されていて、非常に歩きやすい。 霧雨より少し雨粒が大きい天気だったが、幸いずぶ濡れにはならずに終着地の横川駅までたどり着いた。 今日のハイキングは全長11kmだそうです。 横川駅に入るとアプト式の模型が置いてあった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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