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テーマ:旅の写真(3471)
カテゴリ:レレレのレ
【春小麦・津軽を歩く】
6月26日(月)白神サンタランド→不老ふ死温泉→弘前 サンタランドでログハウスに宿泊していた。 その日の朝は快晴。 真っ青な空が、一日の始まりを彩っていた。 JR十二湖駅まではサンタランドのスタッフが送ってくれた。 9:11 普通列車に乗るつもり。 快速「リゾートしらかみ号」でここへ来たとき、乗客はほとんど観光客だった。 今度は地元の人が使う普通電車に乗りたい。 きっとこれが本来の五能線の姿だと思ったから。 ホームのやや前方に「深浦方面、ワンマン乗車口」と案内が書かれてあったので、その付近で列車を待つ。 ほどなくして女の子2人組がホームに入ってきたが、ホームの後方へ歩き、荷物を肩から下ろした。 そろそろ列車が入ってくる時間だ。 私は二人を手招きで呼び寄せた。 「深浦方面に行くんでしょ」 『はい』 「だったらここから乗るらしいよ」 どこから来たのかと尋ねられ、千葉と答えると、彼女たちは神奈川と答えた。 『なぁんだ、同じ関東じゃん』 「・・・(^-^;」 普通列車が到着し、乗り込む。 彼女たちは海側のボックス席に陣取った。 私はその隣のボックス席にひとり、海を眺めていた。 本当に今日は快晴で、気持ちいい。海がきれいに見える。 まもなくして車掌さんが十二湖駅で乗った私たち三人のところへ来て、乗車券を発行する。 彼女たちが『艫作(へなし)まで』と答えていた。 (;゜ロ゜)ハッ 私も艫作へ行くところだ。 「俺も艫作なんだけど、もしかして温泉狙い?」 『そう』 艫作の温泉と言えば不老ふ死温泉で、たしかそこは混浴のはず! キャー " "(/*^^*)/ハズカシ 気が動転していたのか、私も車掌に「艫作まで」と言って乗車券を買ってしまった。 そう、五能線パスがあったら、それを見せれば済んだことなのに。 240円の無駄な出費だ(^-^; 艫作(もちろん無人駅)で、下車したのも私たち三人だった。 客待ちのタクシーもいなかった。 駅前には不老ふ死温泉の大きな看板があって、「電話すれば10分ほどで送迎いたします」と書かれている。 気持ちいい天気だし、歩いても15分くらいだろうから、歩くことにした。 彼女たちは付いてこない。 きっと電話して送迎してもらうのだろう。 ゆっくり歩いていても、強い陽射しに汗ばんできた。 温泉につかるんだから、これくらいの汗をかかないと。 そうこうするうち、道は五能線の踏切を渡り、海が見えてきた。 ちょうどその頃、一台のマイクロバスが駅方面に走って行く。 案の定、不老ふ死温泉と書かれていた。 しばらくするとマイクロバスが戻ってきて、私の横でスピードを緩めてきた。 中から彼女たちが『乗っていきなよ』と手招きしている。 私も意地っ張りで、「いいです。行っちゃって下さい。」と運転手に告げる。 海につづく坂道を下りていると、温泉宿が見えてきた。 フロントで日帰り入浴券を買っていると、一足先に着いていた彼女たちがタオルを片手に軽く会釈をしながら私の横を通り過ぎて行った。 まずい、今行くと彼女たちの脱衣にぶつかってしまう。 すこしゆっくりして、時間をずらすように温泉に向った。 何のことは無い、入り口が二つあって左が「混浴」、右が「女性」と書かれてあるじゃないか。 安心したけど、残念でした(^-^; 混浴の湯ぶねで何を話そうかと考えていたのに・・・。 混浴の方へ足を踏み込むと、胸までバスタオルでくるんだ女性と目が合った。 Σ(^∇^;)えええええ~ 家族連れが揃って入浴しているようだ。 じぃちゃん、孫、そして夫婦の4人だった。 でも何が恥ずかしいって、入浴中より脱衣ですね。 波打ち際にあるこの露天風呂。 空は真っ青、風は爽やか、目の前は磯に打ち寄せる日本海。 いやー、心の洗濯って感じで、気に入りました。 漬かっては、湯ぶねの脇に座り、漬かっては座り・・・。 もしかしたら30分くらい居たと思う。 フロントに戻って、次の列車に合わせて、バスで送ってもらうことにした。 でもまだ1時間半もある・・・。 そうだ!湯ぶねから見えた、岬の黄色い花(ニッコウキスゲ)を撮りに行こう。 岬の草を掻き分けて、撮ってきたのがこの写真。 それでも時間があったので、岬の上の灯台まで行ってきました。 磯でカニを捕まえて遊んだりしながら時間をつぶし、次の行き先を迷っていた。 バスで送ってくれるのは、快速「リゾートしらかみ号(青池編成)」が停まるウェスパ椿山駅(艫作駅の隣の駅)だったが、これは五能線を弘前方面に戻る道のりだった。 弘前から反時計回りでここまで来て、今度は時計回りで戻るのはつまらない。 その30分後に普通列車に乗れば、五能線のつづきが乗れて、五能線制覇が出来る。 マイクロバスでウェスパ椿山駅へ送ってもらったのは、私とおばさんたち三人組だった。 3種類あるリゾートしらかみ号のうち、一番乗ってみたかったのが爽やかな色合いの青池編成だった。 でも今回はそれに乗らずに、五能線のつづきを乗って奥羽本線で弘前に戻ることにした。 青池編成が到着近くになると、どこからともなく艫作で降りた彼女たちに会った。 (@゜Д゜@;)あら・・・? 「リゾートしらかみ(13:21発)に乗るの?」 『はい』 「で、どこまで行くの?」 『弘前です』 ・・・・(^-^; 「それはよかった。俺も弘前に行くけど、この後の普通列車(13:56発)で反対回りで行くよ。」 丸一日、旅程が同じだとお互い疲れそうだし、丁度いいと思った。 そうこうするうち、青池編成のご到着~。 気をつけて旅行を楽しんでね、「Have a nice Trip」である。 次に到着した普通列車に乗り込んだ私は、当たり前のように海側の席に座った。 ・・・が、温泉に入っていたし、晴天で肌は焼けていたしで、列車の揺れに誘われるままに眠ってしまった。 目が覚めたときには、終点の東能代近くで、もう海は見えない(^-^; 東能代からはV字の形で、奥羽本線に乗り換え弘前へ向う。 ところが接続が悪く、東能代駅で1時間待ち。 お昼も食べてなかったので、待合室の売店で菓子パンと水を買って、遅い昼食とした。 1時間後、ようやく東能代から奥羽本線を下る列車に乗ったが、弘前手前の大館行き。 またもや大館駅で40分待ち。 弘前駅に着いたのは18時半過ぎになっていた。 ホテルまで15分歩くのも疲れて、少し贅沢だけどタクシーに乗った。 日暮れ時にホテルに着いて、カーテンを開けると、夕焼けのシルエットに浮かび上がる岩木山が見えた。 夕食をどうしようか迷っていたけど、昼食も遅かったし、さほどおなかも空いていない。 近所のコンビニでおにぎりと菓子パンを調達して部屋で食べた。 そして明日はどちらに行こうか迷っていた。 ひとつはバスに乗って津軽峠へ行き、「マザーツリー&暗門の滝」を見る自然散策的一日とする。 もうひとつはローカル線「津軽鉄道」に乗って金木町に行き、斜陽館(太宰治の生家)を見るレトロ・ロマン的一日。 天気予報によると、今夜遅くから雨が降り、明日も一日ぐずついた天気になるとの事。 うーん、どっちにしようかな。 いずれにしても、明日の夜の寝台列車「あけぼの」に乗り、家に戻ろうという気になっていた。 旅に出たときから、きちんと旅程を組んでいなかったし、現地で思うままに動くつもりで居た。 だからきっぷの有効期限いっぱい、7日間放浪すると思っていた。 でも思ったより心がリフレッシュしたからだろうか、懸案の「いつ会社に復職するか、あるいは別の生き方を探るか」という事に、答えを見出していていた。 答えは「とにかく、会社と連絡を取ろう」ということだった。 そう、素直に思えたので、旅の目的は達成したように思えた。 とにかく、明日、どちらかで旅を楽しんで、寝台列車で帰ることに決めて、眠りについた。 さぁ、4日目はどっちに行ったと思います? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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