アンサンブルで「調和の霊感」
いつもの調子に戻るのに何か没頭できる記事にします…ヴィヴァルディの『調和の霊感』というCDを買って聴きたかったという話この曲を初めてきいたのは高校生の時、ギター用に編曲されたものでした私の学校の生徒の演奏ではなく…とても上手なギターアンサンブルの、どこかの高校生の演奏でした。『調和の霊感』は第12番まであるんですが、なかでも比較的有名な第8番と、(そうでもない?)第11番の演奏と両方あって、なぜか第11番のほうが気になりましたで、調べてみると、原曲はヴァイオリンとチェロのための協奏曲だったというわけです好きな曲だと、スコア(総譜)を買って、見たくなるという、それは私の趣味なんですが…(といってもそんなにたくさん持っているわけではありません)とにかく、この『調和の霊感』については、買いました。 多分、大学に入ってからだと思います…スコアとCDと、どっちを先に買ったかは、覚えていません…それで実際、楽譜を見てみると、弾きたくなる。弾けるんじゃないかな?… という欲が出てくるというか…実際は協奏曲なので、ソロとそれ以外の人という、複数の編成になるけどヴァイオリン(1st・2nd)・ヴィオラ・チェロに相当する、マンドリン(1st・2nd)・マンドラ・マンドチェロの最低4人いれば、アンサンブルができるんじゃないか… そう企んでいました。でも全体の合奏ではムリそうだし、そんな権限もないので、当時、年2回行なっていた部内発表会という場でやろう、と思いましたそれは、クラブ内だけの行事で、部室で行なっていたもので、他の部員の前で、一人またはアンサンブルで曲を演奏するというもの。これがまた大変に緊張するもので、普段の合奏よりも何よりも、一番熱心に練習したような記憶がありますそういうことを経て、上達していくという研鑚の場でもあったわけですが現在はどうなっているのか知りません…話にのってくれそうな&弾けそうな各パートのTop達に声をかけて…自分も入れてなんとか4人そろえました 大学3年の時です言いだしっぺであるから、それぞれのパート譜を書いてやって、自分用のスコアも作りましたちょっと…初体験だったのは、ヴィオラの楽譜なんですが、ヴィオラは「ハ音記号」を用いた譜表を使います(説明するとややこしいので…こちらをみてください…勝手に拝借)弦楽アンサンブル的には、マンドラはヴィオラにほぼ対応しているのですが決定的に違うのは、調弦が違います。それで、マンドラはマンドリンと同じ「ト音記号」を用いた譜表を使うので(実音は楽譜よりも1オクターブ下の音が出ていることになる)書きかえないといけなかったのですが、それも何とかなりました。厳密な演奏会ではないのだから、さーっと合わせられればいいだろう、ぐらいに軽く考えていたのですが…確かに、楽譜どおりに、テンポもずれずに4人が合わせられれば、それなりのアンサンブルとしてきけないことはないのですが、それだけでは、やはり音楽ではなかった。クラシック(古典)音楽というのは、その曲を創った作者がもういなくて、唯一の手がかりは、楽譜に全てが込められている。ただ表面的な音符を追うだけでなくて、もっと楽譜を深く読みこんで、楽曲をどう作っていくのか、リーダーが理解してメンバーに伝えないと、どう弾いていいのかわからない絶対合わせるポイント、向かっていく頂点などがあるわけです。それはフォーク、ロックバンドでも同じですよね?やり始めて、それが難しいことに気がついた。でも自分も曲のことがよくわかっていなかったし、半分道楽みたいな集まりであって、厳しいことも要求できなかった無謀にも、1楽章から3楽章まで全部やりましたけれども、演奏できてうれしかったというよりも、あーなんか、中途半端なことしたかなぁ…という思いと、よくぞ!こんなわがままに付き合ってくれたという、3人の友人に対しての感謝の思いとが、交錯する思い出です…もう2度とこんなことできないですからね。原曲を試聴してみたい人はこちら…いっぱいあってわけわからんと思いますが一応、ディスク2のトラック14~16が、第11番です3楽章は結構かっこいいかな、と思いますがこれだけではわかりにくいですね…(ていうか文章自体がわかりにくい日記で…スミマセン)