柳家小三治・柳家三三 江戸落語親子会@京都
(※2021.6.19にザ・ヒューマン スペシャルで柳家小三治さん コロナ禍で公演する密着ドキュメンタリーを放送していて、忘れていたのでこれを載せておこうと思いました)京都府中丹文化会館です。桂米朝一門会の高座は定期的にあるので時々伺うのですが、江戸落語を生で拝聴するのは初めて。柳家小三治さんはお若い頃をTVで拝見したことはありますが…今や人間国宝であり御年81歳ということですから、貴重です。まずは柳家小はださんの「手紙無筆」 字の読み書きができない人も多かった時代、手紙を持ってきて読んでもらおうと思ったが、実はその人も読めないのに知ったかぶりで話が進んでゆく。お膳を貸してくれと書いてなかったか、書いてある、ついでにお猪口も書いてなかったか、サゲ→お猪口は平(大平椀)の陰に隠れて見えなかった、ということ。続いて、柳家三三さん。まず枕がとても面白かった。会場が一気に沸きました。小噺もいくつか紹介があった後、子供が悪知恵を働かせて父ちゃんから小遣いをせびる「真田小僧」の噺。途中で父ちゃんがかみさんに真田幸村の子供時代の真田三代記の六連銭の講釈を聞かせる。子供が帰ってきて講釈に銭を使ってしまったというから、何の講釈かというと真田三代記をまた語りだす。六連銭とはどんなのかといって銭を並べたらまた持っていってしまう。どうするんだと言うと焼き芋を買うと言う。サゲ→ うちのも薩摩へ落ちた(真田幸村は大阪城落城後 薩摩へ落ち延びたとも言われているという逸話を講釈の中で語っている) 真田丸を思い出しちゃいました。三三さん、端正な佇まいがありました。柳家小三治師匠。81歳ですからゆったり登場。枕が長くて、小噺くらいの分量はありました、中学の同級会のエピソード。いつもご自分の空いている日を聞かれて設定されるので行かなきゃならないと。それとか、スキーがお好きで、冬スキー場のある奥地へ落語をしに行っていたと。いつ頃までされてたんでしょうね。お噺のほうは十八番とされている「長短」。友達同士だが気の長い人と短い人。長い人はゆーったり止まりそうな仕草、短い人になるとせっかちな喋りの演じ分け。気の短い方がタバコの火が袂につき、長さんが消した方がいいんじゃ…とゆったり言うので、なんで早く言わないんだ馬鹿野郎と怒られ、ほら教えない方がよかったヨというサゲ。腹から大きな声が出てビックリ。まだまだやれるぞっていう貫禄でした。それから不勉強でしたが、こういう演芸の親子会というのは本当の親子かと思っていましたらそうではなく、師匠と弟子という組合せの会のことを言うそうです。(桂米朝・米團治さんが親子だったのでそう勘違いしておりました)(※TV放送の方はコロナ禍で何ヶ月もブランクがあった後の高座で、こんな休むのは初めてだから勘の方がどうだろう…という、控室からの、三三さんが後ろから見守るような様子も映し出されていました、高座ではピリッとされていても、裏では身体の痛いところもおありだろうし、それでも身体の続く限り仕事はしたいということですし、果てしない挑戦ですね。ぬいぐるみ抱っこ可愛かったです)柳家小三治1 猫の皿/長短 [ 柳家小三治 ]人気ブログランキングにほんブログ村ランキングに参加しています ポチッとよろしくお願いします(^・ェ・^)