テーマ:落語!&演芸!(1477)
カテゴリ:落語・古典芸能
還暦&噺家生活40周年、さらに米團治を襲名して10年という記念の独演会です。全国を回っておられます。
最初に口上があり、紅白の柄の入った記念の黒紋付きを羽織って軽やかに舞いながら(笑)登場されました。 拝見するのは約1年ぶりになります。 まずは米團治師匠直のお弟子さんでもある若手の桂慶治朗さんで「子ほめ」 おべんちゃらができたらタダで酒を飲ませてもらえる、それには相手の年をちょっと若く言ってあげたらよいが、今朝産まれた赤ちゃんなら…?というお噺。 中入り前に米團治師匠。二席ありましたがその前に、長いマクラなのか小噺があって「稽古屋」 これは私ずいぶん前に米團治さんのを見たことがあったんですね。帰ってから気が付きました。 女子にもてたいのでお稽古屋のお師匠はんを紹介してもらって、ちょうど踊りのお稽古の最中。はめものが入って華やかでした。色気ある女の踊りのお師匠はんの雰囲気が出せるのは流石だなーと見とれてしまいます。 さんざん茶々を入れる主人公ですが、女子にもてる、色恋ができるお稽古を教えとくなはれと言って、お師匠はんに「もうこいでもええわ」と断られるのがサゲでした(もう来んでもいいと恋をかけたのかな) 続いて、落語の演目としては割と有名な「景清」 聴けて嬉しかったです。 (ドラマ「ちりとてちん」でも草々が引用してる場面がありました) 昔、平景清という豪傑が捕えられた折、源氏の世は見られぬと言い自分の両眼をくり抜いて清水寺に奉納したという伝説がベースにあり、主人公の定さんは目が不自由になり長岡京の観音さまと清水寺とに願掛けに参る。旦那さんにたしなめられる辺りが迫力満点でした。 雷に打たれて景清の目が付いて、目が見えるようになったというお噺…で終わったのかな? サゲはあったのかなかったのか(忘れてしまった) 中入り後、桂雀五郎さん(枝雀さんの孫弟子にあたるのかな?)42才なので若手だと仰ってましたが、風貌が白髪混じりの短髪でどうかすると師匠よりベテランさんに見え(笑)そこをご自分でもいじってらっしゃいました。 「転失気(てんしき)」 デジタル大辞泉より。体調のすぐれない和尚が診察に訪れた医者から「てんしき」があるかないかを聞かれる。和尚は知ったかぶりをしてその場をごまかし、あとで小僧を呼んで近所に「てんしき」を調べに行かせる。だれもが知ったかぶりをしたため、はっきりしたことを聞き出せない小僧は最後に医者を訪ね「てんしき(転失気)」とは屁(へ)のことだと聞かされる。とんちんかんなやりとりのお噺。 和尚は盃のことと勘違いし、実はてんしきとはおなら云々…と教えられたが、医者に盃の箱を見せたところで「さぞかし古いものなんでしょうな」「ええ、ならへーあんの昔から」という気の利いたサゲでした。 トリは米團治師匠の「蛸芝居」でした。随所に歌舞伎のお芝居の様子が噺になっているので、歌舞伎の知識や踊りが演じられないとできませんし、年季のいることだと思います。過去に歌舞伎のお芝居にも実際に出演なさったりした米團治師匠の芸を堪能させていただきました。ここでも下座さんのはめものが効いてきます。 音曲あり踊りありの華やかな芸風が似合う、(還暦になられても)永遠の若旦那です! THE米團治(CD+DVD) [ 桂米團治[五代目] ] 人気ブログランキングへ にほんブログ村 ランキングに参加しています ポチッとよろしくお願いします(^・ェ・^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 6, 2019 01:59:22 AM
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