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記憶のかけらたち

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2005.06.12
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カテゴリ:文・ことば
幼い頃の記憶が頭の中にふっと湧き出る時、
私はいつも その時の日ざしの強さと
風景、色が思い浮かばれる。

音はほとんどない。

ほとんどが外いる時の晴天のような感じで その時見た色が湧き出る感じ。

何というか、まぶしさを覚えている様なそんな感覚。
一応物形もわかる。
よく手にしていたり、強烈な印象があった物 場所は鮮明に覚えていたりする。

私は結構小さい頃の記憶があるようで、特に祖母が驚く事がよくある。

自分という自我がない頃、というのは確かに存在しているのだが、
一体いつから私は私という物を感じはじめたのだろうか。
問うても答えはでてこないだろうがとても不思議に思う。


胎児はお母さんのお腹の中で進化の過程を一からたどり
まが玉の形を経て
えら呼吸のなごりまであらわれ、消え、
人の形となってゆくそうだ。

もし、この世に生まれでてからも人が進化の過程を辿っていて、
その先に自我がある今の自分がいるのであれば

幼い頃の 自分ではわからない自分の、おぼろげな記憶は 

自我を得る前の人の 感覚によるものだったのかもしれない。










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Last updated  2005.06.12 01:25:28
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