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記憶のかけらたち

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2006.11.05
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カテゴリ:文・ことば
少し歩いた先の 丘の下には大きな温室を備えた屋敷があった。


彼女は季節が逆行したかのように 葉を茂らせ 花を咲かせる植物達と
静かにに暮らしているそうだ。

外は冷たい風ばかりが吹く季節、
暖かな春の日射しなど 忘れてしまいそうになる。



箔年よりこちら
こういった設備を植物のために使っているなど
この地域では珍しい。



彼女は 最初は驚いていたが
親切に温室内を案内してくれた。

時折 可愛らしいような 美しいような

無垢な笑顔を見せながら

この植物達がどんなに素敵であるか
手間をかけてやるとどんなに気持ち良さそうに葉をつけるかなど


やさしく語ってくれた。


植物を愛でる彼女の姿と 
植物の心地よい香り 紅茶の優雅な香りに

時間を忘れ

私の心も 癒された。



屋敷を離れた頃 外は薄暗くなり
夕焼けが空の端の方に 見えるだけだった。
 
不意に吹いた風と一緒に 何気なく振り返ってみると
薄暗くなった 木々の間に
うっすらと灯る窓の光が見えた。

あの光の中に彼女はいるのだな と思った時


急に不思議な気分に包まれた。



一見癒しの空間であるその場所も 

世からはなれるため はなれたいがための場所であるとしたら。


またここにも心に大きなものを背負ってしまった人がいるのだろうか。

歩みを止めた足元に
カサカサと転がる 落ち葉。


しかし、私が通った街々の話に彼女が興味を示し
色々と聞いてきたことを思えば

私の思い過ごしかもしれない。

きっとそうだろう。



空の端では 雲間から見える夕焼けが 

眩しい光の帯を地上へ降ろしていた。



明日は天気がよさそうだ。


         


arush=reminn 『旅の記憶』より





---------------------------------

こんばんは!!!
約2か月ぶりでございます!!
久々にイラストを載せます(> <)汗

たまにちょこちょこと絵を描いたりして
載せようかなと思う日もあったのですが、
なかなか一日で作業できず、

次の日にアップ作業をすると
なんかイマイチお見せできるものではない気がしたり

そんな感じでなかなか更新できず、描き書きたい内容ばかり
心の中に積もる日々でございます。


今回もちょこっと文章をかくつもりでしたが

それなりにお見せできるものをと思った結果
色々考えたりなどで 文章も長くなり、、
結局3日くらいかかっています。笑


あまり気負わず描いたらいいのでしょうか~笑
もう少し頻度を上げて書けたらなと思います(> <)

が、どうなることやらです。。。


こんなマイペースですが、おつきあい頂ければ幸いです。


PS 今回どこのテーマに入れようか悩みながら色々探しました。
  絵も文章もメインなんですが、
  やっぱりいつものところへ、という感じになりました~







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Last updated  2006.11.05 22:36:16
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