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最果ての世界

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春時

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January 30, 2005
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カテゴリ:体験の話。
アタシは、ホラーというジャンル自体は好きだったりします。
他の誰かが体験した話、フィクションの話、無責任かも知れませんが。
それは、アタシではない誰かの話だからです。
自分が体験するのは、はっきり言って。かなり怖いです(苦笑)
そんなアタシが、随分と昔に体験した話を綴ります。

これは、アタシがまだ中学か高校の頃に体験した恐怖の一晩です。
その時、確か友達の家に泊まりに行ってたんです。
夏の暑い時期という事もあり、寝る前に怪談話をする方向になりました。
友達とアタシとで、布団に潜って交互に話をしていました。
ついつい盛り上がってしまい、気が付くと深夜の1時を過ぎていました。
さすがに、もう寝ようかという事になり怪談を中止して電気を消したんです。
でも、何故か、その夜に限ってなかなか寝付けずに寝返りを繰り返していました。
その時、カツンという音が聞こえて来て。なんだろうと思いました。
友達も聞こえるらしく、なんだろうねって最初は不思議だねって言葉を交わしていました。
まるで、窓ガラスを叩いているような。そんな音でした。
でも、友達の部屋は2階。そして、ベランダもなく普通に考えてあるはずのない事。
それでも、その音は止むことはなく。どんどんと大きくなって行くばかりでした。
アタシたちも怖くなって、早く寝たい一心で頭から布団を被り目をきつく閉じました。
結局、その音は明け方近くになって止みました。
アタシも友達も怖くて、明け方まで一睡も出来ませんでした。

そして、その日の昼まで寝ていました。目が覚めて、怖かったね。
なんだったんだろうね、そんな会話をしながらカーテンを開けました。
昨日のガラスを叩く音の正体、それはその時になって目にしました。
カーテンを開けると、窓ガラスは真っ赤な手形がびっしりと付いていました。
小さな子供のような大きさから、親のような大きさまで、手形は窓を埋めるように付いていたんです。

すっごく怖かったですね、本当に。これは今でも忘れられません。
みなさんも、そういう体験って。やっぱりあるんですか?





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Last updated  February 1, 2005 05:31:49 PM
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