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テーマ:DVD映画鑑賞(14143)
カテゴリ:趣向の話。
これは、映画で公開される前から気になっていた作品です。
結局、観に行くことが出来なかったのでDVDレンタルしました。 なんていうのか、自分がその立場に立たされたらと恐ろしくなる映画です。 目が冷めると、見知らぬ密室。足には、鎖。部屋の対角には、見知らぬ男性。 そして、部屋の中央に位置する場所にはピストル自殺した男の死体。 どうしてそこにいるのか、どうしてこうなったのか。 そんな理解を求めても、帰って来る答えは沈黙。 そして、お互いのポケットにはテープレコーダーのカセット。 死体が握るテープレコーダー用の…。 テープは語る、片方の男に。一緒にいる男を殺せと。 さもなくば、お前の妻と娘の命はないと。 そう、これは、犯人による殺人ではない。 犯人が、殺人を犯しているのではない。 ターゲットが、自ら死に向かうようにとセットされた仕掛け。 ターゲットが、他者によって死に向かうようにセットされた仕組み。 生きている、そのことを大切に思わない者たちへの戒め。 生きている、そのことを誇りに思わない者たちへの戒め。 自らは、もう先のない人生。 だから、教えてあげよう。未来のある者たちに。 生きていることが、どんなに素晴らしいかを。 そして、密室の2人に与えられた時間は6時まで。 6時までに、一人がもう一人を殺さなければならない。 時間が過ぎれば、家族もお前も助からない。 それが、ルールだからだ。 しかし、彼には殺せない…。時間が来ても、それを実行しなかった。 彼の家族は、死を覚悟しながらも立ち向かい。 その命を繋ぎ止める。奪えなかった犯人は、密室へと向かう。 せめて、2人の命を奪うために。 彼は、呟く。『それが、ルールだ』と。 しかし、その前に彼らの一人は自らの命を、その足と引き換えにする。 残された一人は、殺しに来た男を殺し、命を繋ぎ止める。 けれど、部屋の中央にいた死体。 そう、彼は生きていたのだ。 彼が、本当のゲームを支配する者。 まだ、終わらないゲーム。まだ、続くゲーム。 次に選ばれるターゲット、それは貴方かも知れない。 なんていうか、すっごく恐ろしい作品だなって思いました。 じわじわと遅れてやって来る恐怖、そんな感じです。 生きている、そのことに喜びを感じないヒトがどれだけいるのでしょうか? それが当たり前だと、思ってしまっているのではないですか? でも、本当は、とても素晴らしいことなのではないでしょうか? いつ終わるか解らない人生、それが恐ろしいことだと思う。 それが、このゲームの始まりの瞬間なのかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 28, 2005 11:56:03 PM
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