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2007年06月21日
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カテゴリ:日々のこと
知人のライターがあるWebサイトで連載を持っているのだが、ここのところ
内容は、彼女の父親の死の直前の話だ。
つい最近、彼女の父は癌のために他界された。
「親が死ぬ」というのは誰にもある人生の大事件のひとつだから、
物書きならその状況を書かずにはいられない。

余命を宣告され、あきらめのつかない思い。それなのに現実は厳しく、
父が日に日に衰えているのを止めるすべがない。
以前は旅行に誘ったら即答していた彼女の父は、「体調が悪い」と言って
彼女の申し出を断った。
混乱と焦りと悲しみが入り混じった様子が、本人を知っているだけあって
よりリアルに伝わる。

いっぽうで、ある程度長生きして老衰で静かにこの世を去るのが
どんなにありがたいことなのかがよくわかった。

私の祖父はおととしに95、祖母は昨年、93で大往生だった。

私が子どもの頃、祖母はキティちゃんの小引き出しを買ってくれたり、
渋いお茶が苦手な私にお茶を薄めて入れてくれたりした。
病気で入院したときは「代わってあげたいよ」と言って(少し大げさだが)
電話口で泣いていた。
もう祖母も祖父も姿がないことに寂しさを感じるが、大きな病気もあまりせず、
長生きしたことを考えれば、いっぽうで少し諦めもついている。

だから、病気で苦しんで亡くなられることは非常に辛い。

病気を100%防ぐことは難しいけれど、可能な限りは健康でいたほうが
いい。
かといって、どんなに気をつけていても病気になるときはなってしまうの
だから、わざわざ不摂生をして、自ら病気を導くようなことをしているのは、
罪深いような気がした。
残される者も辛くなる。





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Last updated  2007年06月21日 15時41分00秒
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