カテゴリ:半導体
少し前にショックレイの『半導体物理学 上・下』をネットの古本屋で購入した。古本に関しては、ネットは本当に便利だと思う。最近は専門書はほとんどネットの古本屋から買っているなあ。
この本は1950年にショックレイが出した『Electorons and Holes in Semiconductors』の日本語版。今から50年以上まえに出された本だが、もうこの時点で半導体物性に関してほとんどのことはわかっていたみたいだ。 半導体に関する大抵の面白いことは、ショックレイのような人たちがあの時代に独り占めしたって感じなのかな。これからちょっと楽しませてもらいましょうかね。 この本を理解しようとしたら、ぼくにはもうちょっと固体物理学の方を勉強しなければならないようだ。序文に、“大学院以下の学生にも理解できるように意図した”と書いてあるが、ちょっと学生には厳しいと思うが。 また、巻頭のはしがきには、 “著者自身は多くの固体物理に関する問題の基本的な理解のためには次の四つの問に答えることが大変役に立つことを経験している。即ち (1) どんな原子が存在し、どのような配列をしているか? (2) このような配列は如何にして生じたか? (3) このような配列から如何にして電子及び原子のある種の運動が起るようになるか? (4) このような機構から如何にして観測されるような物理的性質が生じるか? これ等の問によって伝導現象が理解され、p-n接合によるキャリヤーの注入が理解できたのである。 …” こういうのを知りたいんだよなぁ。さすがショックレイ。最近ぼくは、本を見るときははしがきが面白いかどうかを結構見ている。 しかし、上下巻で600ページくらいあるから、いつ読み終わることやら。ま、一生の間に読み切ればいいかな。それにしてもネットがなかったらこんな本は絶対に手に入らなかったなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年04月07日 12時21分54秒
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