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2006年04月14日
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カテゴリ:半導体
 また続けて、菊池誠さんが書かれた『半導体の話 物性と応用』を読んだ。その前に読んだ『日本の半導体四〇年 ハイテク技術開発の体験から』と同様に非常に面白くて、思わず“そうだよなあ”とうなってしまうところがたくさんあった。もうちょっと早く読んでおけばよかったかなぁ。

 今回の『半導体の話~』が書かれたのは1967年。菊池さんがソニーの中央研究所にいく前に書かれている。前回のブログの『日本の半導体40年~』は1991年。

 今回のは少し専門的な話で少しだけ数式も出てくる。でも、親切に説明されているので、半導体を中途半端に勉強した人が読むと理解が深まって、ちょうどいいのかもしれない。

 デバイスに関して言えば、ショックレイのトランジスタとの格闘の話から、点接触型から接合型への移行、そしてIC、レーザーなどについて書かれている。MOSは出てこなかった。MOSが出てくる載って1970年代からなのかな。でも、戦前からショックレーにはMOSのようなアイデアを持っていたことは書かれてあった。

 半導体をやった人間にとっては、もう宝のような言葉がたくさん出てきてここに全部書くことはできない。今一番気に入っているのは、ショックレイが研究がうまくすすまないときに出てくる、

『うまく行かない様な現象が起こる時は、どうしたらうま行くかを考えるよりも、どういう方法を意識的にとったら、ひどく悪くなるかを調べる方がいい』

というところかな。このようなことを考えながらショックレイは“一度物理学に立帰ろう”ということになって研究の方向転換をしてそれから、話はうまい方向に進み始める。ってことは今ぼくがやっていることもさほど意味がないことでもないのかな。

 物理は工学に応用できるから重要だということも言えるのだろうが、もともと物理自体が面白いもので、だから過去に偉大な物理学者がたくさん出てくるんだろうなあ。難しいけど。

 見落としがたくさんあるだろうから、もう一回読んでみようかね。物性は昔は大嫌いだったけど、量子力学とかの物理が分かれば結構面白いなぁ。前は上っ面だけしか理解してなかったってことか。でも、ぎりぎりのところにいたからしょうがないな。





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最終更新日  2006年04月14日 14時50分24秒
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