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カテゴリ:当院でのオリジナル治療法
みなさん、こんなに暑かったらとても疲れていると思います。
疲れたとき何が良いかということで、クエン酸を御紹介いたします。 クエン酸については夏ばて予防で少しだけ紹介いたしましたが、今回はさらに掘り下げて紹介します。 疲労してきて酸素が充分行き渡らなかったり、運動のほうが速くて相対的に酸素不足を起こしたときに無酸素でエネルギー化します。 そのときに乳酸などの疲労物質が蓄積されます。 乳酸は筋肉と結びつき乳酸蛋白となり凝りとなります。 凝りは血流障害を起こします。 そしてますます疲労を進行させます。 疲労対策として普通頭に浮かぶのはビタミンBなどのビタミン剤を摂ることを思い浮かべると思います。 実際服用すると多少は効果があるのでしょうけれども、 シャープに効いたという実感はなかなかありません。 それというのもあくまでも酵素のはたらきを助けるものですから、ゆっくりと効果が現れるものである上にエネルギー生産というのは急に上げられるものでもないからです。 疲労は、乳酸が蓄積して悪循環しているのですが、 クエン酸を摂ることで有酸素系のクエン酸サイクルを活性化し、 乳酸の分解を促進させてくれます。 しかもこの反応は数時間という比較的短い時間で行われることから 疲労を改善させる効果も数時間であらわれます。 ですから疲れて早めに疲労を取りたい向きには クエン酸をお奨めいたします。 では、具体的にどのくらいの量をどのように摂ればいいのでしょうか? テレビ番組では一回飲んでこれぐらい良くなったといった内容が 示されます。例えば梅干をひとつ食べて血液検査で乳酸が減少した などと示されます。 そのため吾々は梅干を一日に1個食べたらいいと 勘違いしてしまいます。 しかしこれでは実際には疲れを取るまでにはいきません。 では具体的にどうすれば良いのかと申しますと、 まず、知っておいていただきたいことはクエン酸の効果が 数時間しかないことです。 ですから予防的投与ならともかく、本当に疲労しきっているときは、 1日に一回に2gを時間をあけて4回から5回取る必要があります。 次はクエン酸の飲み方についてです。 一度でもクエン酸を舐めたことがある方ならご存知だと思うのですが、 ものすごくすっぱいものです。 とてもそのまま飲めるものではありません。 最初、私は何も知らずに1グラムをそのまま飲んだのです。 しばらくすると下痢してしまいました。そしてどうも胃のあたりが重苦しい感じがしてきました。ですから、食後に水に溶かして飲んでくださいと指導しています。 それから、蜂蜜など少し甘味を加えたり、 グレープフルーツなどの甘酸っぱい果汁も混ぜると合います。 それは飲みやすくなるだけではありません。 クエン酸が乳酸を分解して疲労回復に役立つ上に、 甘いものがエネルギーとなるのでさらに元気が出るというものでした。 もうひとつ、さらにおもしろそうな飲み方は甘味を入れた上に アルコールを加えるのです。うまくやるとカクテルを飲んでいるような感じになります。炭酸水を入れたりするとカシスソーダにクエン酸が入ったような感じでいいかもしれません。 ヨーグルトやケフィアに炭酸水を入れると、 これがまた結構いける味です。 最後に驚きとは思いますが、クエン酸は保険薬として 収載されていて、保険でも処方できます。 私も初めて保険処方の本に載っているのを知ったときは驚きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 6, 2005 12:01:31 AM
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