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カテゴリ:HASIRA生活日誌
第七話
狂った僕の、狂ったパソコンを直すために、一週間もの長期入院が決定する。 その間、当然愛すべき友人たちとはしばしのお別れ。時世の句にも似た電子郵便を送る。 愛すべき小浜よしみ嬢が反応する。僕はそれで一応の満足を得る。 千夏は「故郷に戻っていた」と言う。パーティへの誘いの電話に、ぜんぜん返事を寄越さなかった癖に、とても残念だと爪を噛む。 そんな彼女が僕の隣にいることには、もう慣れた。 ただ時折、僕は自分が何故ここにいるのか、不意に疑問に思うことがある。 Kの所にいる僕、千夏といる僕、えみりといる僕、班目といる僕…これらの僕は、きっとそれぞれつなぎ合わさらない。 ばらばらのまま、互い違いの方向へと散っていく。 それが僕の姿。狂っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/11/15 10:45:15 PM
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